盗みは良いこと?悪いこと?…。
それは、社会や世間一般において悪いこと、よくないこととされている。そして、その行為によって生じる結果。それを知ってるだけで充分です。それ以上に思いを込める必要はないのです。盗みに対する気持ちの持ち方はニュートラルで充分…。

問題は執着している点です。お母さんは「すごく」悪いことだと執着しています。ひょっとしたら盗んだ人はとても貧しかったのかもしれません。あるいは心が寂しい人だったのかもしれません。それらに思いを巡らすことを教えられているのかもしれません。
息子の方は、盗みはよくないことだと、社会常識を気づかせられているのかもしれません。
そして本当の問題は「盗み」じゃなくて、親子の関係解決のために必要な問題だったのかもしれません。
それは、お母さんは息子に対する教育の仕方。
息子はお母さんに対する態度とか。

人生は学びの連続で、解決出来ない問題はひとつもないそうです。
・息子
「泥棒や盗みはいいことだ」
・お母さん
「泥棒するのはすごく悪いことだ」
息子は盗みはいいことだと思っているので、盗みを働くことに、意識が集中(フォーカス)しています。自分が盗んだり、逆に盗まれてしまう現実を創りだします。

お母さんは盗みを悪いことだと思っているので、何か盗まれて、盗みは本当に悪いことだと思う現実を創りだすかもしれません。ひょっとしたら、息子が盗みを働いて警察に呼ばれる現実を引き寄せて、ますますそう思うかもしれません。


じゃあ盗みはいいことなの?悪いことなの?どっちも大変じゃない…。
考えたことが現実になる…。思っていることが現実化する…。これって真実のようです。
職場はまさにそれを観察するのに最適です。
「あ~くそっ!この忙しいのに電話が鳴りやがって」と思って、たまたまとった電話が、クレームの電話で長くなったのを見たりします。まさに、今の忙しい現実と苛立ちの気持ちをさらに引き寄せてます。

それに気付くことが大切なんだと思います。
気付かずにいると、ますますドツボにはまる気がします。