sinsekaialienのブログ

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きっとすこし後に読み返したら確実に黒歴史にしかならないけど自分の気が済むまで書いていこうと思う。

ただ頭の中だけで作り出した自分に都合のいい妄想。




 夏休みが終わりいよいよ学校が始まった。学校に行けば友達にも会えるし毎日違うことがあるからこれからまた長期休みがあるまではあまり退屈しないで済みそうだと思う自分がいた。

その日は毎週火曜日と水曜日にある某本屋兼雑貨店でバイトがある日だ、今日も外に出て呼び込み中にする人間観察をできるのかなと考えるとバイト先に向かう足取りが少し軽くなった気がした。


バイト先につき勤怠を押し、まず最初は期待通りの呼び込みだ、なんだか今日はいい事あるかもなんて少し胸を高鳴らせながら店の看板を首にかけ呼び込みを始めた。

いつものように声を出し店の宣伝をしつつ人間観察をしていたら一人でセンター街を歩くきれいな女性がいた、その人はぱっと見25~28才くらいだ、身長は自分より少し低いくらいのすらっとした綺麗な人だった。

僕はその人に見覚えがある、お世話になってるアパレルショップで前に一度だけ、ほんの少しだけ話したことがある。話したことがあるといってもその女性が買おうかな悩んでいるTシャツを試着して僕に「このTシャツあたしに似合うかな?」と聞かれたから「めっちゃ似合ってますよ」そう言っただけだ。

その女性がなぜ僕にそんなことを聞いてきたかはともかく僕はその人に一目惚れしてしまったのだ。


その日から渋谷に行くたびにその人にまた会えたらと期待を寄せてショップに行く、しかし当然のごとく彼女はいない。まぁそんな頻繁に来るわけないかと少しがっかりしながら町をうろつく。その日から僕は毎日そのショップへ行くが彼女の姿は見えない。


そんなある日家で携帯をいじりながらゴロゴロしていると、友人から先ほど紹介したアパレルショップ系列会社が月に一度渋谷のライブハウスで開催するDJパーティーに行かないかと誘われた、僕はそのDJパーティーに何度か言ったことがあるし、その日はちょうど予定もなかったし23時から午前5時までのナイトタイムで開催されるらしいので久しぶりに少し気合を入れた服を着て家を出る。

待ち合わせの時間になるまで代官山にある蔦谷書店とスターバックスが提携して営業しているカフェで少し時間をつぶしていた。もうじき友人との待ち合わせの時間になるので読んでいた本を棚に戻し、カフェをあとにした。


その日も午後22時を過ぎたとはいえ残暑厳しい季節なので歩いているだけで額から頬にすこしだけ汗が伝うのを感じた。

友人とも合流しいよいよDJパーティーが開催されるライブハウスの前に着いた。

ライブハウスの前には入場する人々の行列があり、僕らは少し行列がなくなるのを待った

少し待ったがまだまだ行列は続いていたので近くのコンビ二へ行き、お酒とタバコを買い談笑しながらまた歩いて会場へと向かった。

タバコの白い煙が空へと消えていくのを眺めながら冷えた缶ビールを飲みライブハウスの階段を上がった。

セキュリティーに荷物チェックとIDチェックをされた後に入場料を払い特典のステッカーとドリンクチケットをもらい、ドアを開けると激しい音楽と熱い空気、むせ返るほどのタバコの煙が充満したライブハウス内へと入っていった。



続く