何故か漲ってきたのでこれから治療を受けられる方や後遺障害に悩む方に、個人的に有効だと思ったことを。

以前にも「入院中の記録」というタイトルで書いていましたが

今回はやっておくべきであった対処法を。

入院初日から放射線スタート。

二日目からは抗がん剤の5ＦＵとシスプラチン。

この時には何の知識もありません。

頭の中は手取り14万の俺はもう駄目かもしれない。

生命保険も入ってないし。と金銭面しか考えていませんでした。

店を潰したばかりで生命保険も解約してたんですね。

まさか癌だとは思いもしませんからね。

「生命保険には入りましょう」

体力に自信があったので治療は平気な方だと思っていましたが

あれが平気な人間が存在するんですかね。

吐き気が酷いです。

しかし「イメンド錠」　これと「人口唾液サリベート」

2ｃｈで得た知識です。

美味い具合に吐き気は収まる。

入院してからまだ3日目だ。先が長い。

感染症とかは頭の片隅にも存在しない。若しくは甘く見ている。

「マスクと除菌ティッシュを用意しましょう」

6回目の放射線。

唾液が半減しました。

成程、気持ち悪いな。

オーラルバランスが処方される。

口内の粘膜に塗るのだが気持ち悪いので歯磨きだけで誤魔化す。

「出された薬は素直に使用しましょう」

放射線10回目ぐらいに唾液も味覚も無くなる。

冗談だろう思い込みだろうと売店でハンバーグとチョコレートを購入。

うん、無理だ。異物と言うか紙袋丸めたのが口に入っているだけだ。

「ゼリーとかプリンなどで食べやすいものを食べましょう」

口内炎は一回も出来なかったが唾液が出なかったのがとにかく悩み。

水分なんか無制限に取れるわけがないので霧吹きを用意していた。

うがい薬とか口内保湿剤を水で薄めて噴射する。

「霧吹きを用意しましょう。持ち運びにも便利ですし、枕元に置いておけます。」

食事がとれなくなる。

入院15日目に胃瘻を開けたので痛いけど問題なく過ごす。

胃瘻周りは清潔に。痛くても癒着しないように回すんだぞ。

放射線火傷が痛い。

それに伴う吐き気が辛い。

なのにロキソニンだけで耐える。吐き気止めも役に立たない。

口で薬が飲めないので胃瘻で入れる。

「手元に急須とかあると便利」

当時はロキソニンがモルヒネに次いで強いと思っていたので

我慢しましたが間にほかの痛み止めがあるので我慢しないように。

首の皮が剥げるようになり髪の毛も抜ける。

傷なんか空気に触れさせるのが一番だとおもい塗り薬だけで放置。

「帽子をかぶったり保湿テープを貼ってもらいましょう」

　　　　　　　退院後の見張りがいない場合の対処法

退院すれば誰も注意してくれません。

完全に自己管理です。

何が困ったかといって食事と唾液です。

しばらくは胃瘻があったのでミキサーで作ったりエンシュアで誤魔化したりしていました。

仕事とか旅行とかの出先が問題なんですね。

まさか人前で注射器で胃瘻使うところを見せれませんからね。

お茶漬け。白身魚。揚げ物を小さくしたもの。刻み沢庵。

こんな感じのものばかり半年ほど続けました。

退院後約一年、うどんとかお粥ばかり食べるようになる。

唾液の恐怖に捕らわれっぱなし。

事実その当時は辛かった。

寝ていても口内が乾いて連続して寝れない。

ペットボトルがお友達。

とにかく医療費がいっぱいいっぱいで我慢に我慢を重ねる。

そのうえ仕事も暇になり給料も下がる。

二万ぐらい下がって病院も回数を減らす。

血液検査とかＣＴとかＰＥＴが憎悪の対象になる。

もう癌は消えてたんですけどね。

定期検査がいるんですよ。

それでも働ける。唾液なんか水飲めば解決できると。

はい嘘です。

素直になりましょう。何かに頼りましょう。

そこで解決方法。

「マスクの常時着用」

耳が痛くなるので紐部分をティッシュでガードしましょう。

耳の周りに塗り薬とかも効果的ですね。

格好が悪く見えるなら深めの帽子をかぶると良いでしょう。

放射線で呼吸できない苦しさも思い出しますからなるべく大きいものが良いですね。

「鼻腔拡張テープ」

口呼吸をするとそれだけ唾液を失います。

鼻呼吸を心がけましょう

「加湿器」

これが有るのと無いのとでは別世界。

3000円程度のものなので是非とも検討を。

空気洗浄機もあるとなお良しです。

「口内洗浄器具」

普通の歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、糸ようじも使用するとすっきりします。舌ブラシもかけましょう。

歯磨き粉もにちゃにちゃして広がりませんね。

いまは合わせて使用しているのが「リステリントータルケアゼロ」

アルコールの無い低刺激のものを使用してください。

岡大でもアルコールとか唾液を奪うようなものですと言われてました。

それまで発売されてなかったんだもん。

うがい薬も良いですね。塩水でもいいです。

とにかく口から水分を逃がさないことが重要です。

「唾液が出るように練習」

まとめサイトでたまたま見たんですが「舌回し運動」

半信半疑ですがやるようになってから１０日ほど。

驚くぐらい楽になり普通にご飯が食べれるように。

多少は苦戦しますけどね。

「分からないことは放置しない」

自分が悩んでいることは既に誰かが悩んでいる。

そりゃそうだ。

癌治療が始まってはや数十年。

二人に一人は癌患者

三人に一人は癌で死ぬ。

それを一人で考えたり狭い世界だけで解決できないんですよ。

医者は医者であって患者じゃないんですよ。

対処法を知っているだけなんですよ。

誰に聞けばいいか。

ネットも良いですよね。

ずいぶんと相談に乗ってもらって助かっています。

問題は自分が何を聞けばいいのかが分からないことなんですね。

そこで本と言うまとめてくれている便利なものがあります。

Ｑ＆Ａで書いてくれています。

私の手元にある本ですが「がんで困った時に開く本」

そのものです。なんと３２４項目の困ったことに対処してくれます。

分子標的薬の存在についても書いています。

８３８円（税別）なのでご検討を。

大体のことが分かれば後はネットで細かく探せば済みますからね。

下手な考え休むに似たりとは良く言ったものです。

私なんかよりはるかに頭のよろしい人が考えてくれているんですよ。

答えが分かれば解決すればいいだけの話ですよ。

仕事や人生と同じ。

大概のことは誰かがすでにやっているし出来る事であるし

問題なんか発生してないかもしれません。

何か今一よく分からない内容でしたね。

必要なところだけでもヒントになればいいと思うのですよ。

最後に放射線火傷はこうなります。

結構ぐろいので苦手な人は避けて下さい。

入院中の対処法及び退院後の生活反省点について