1、アルファ碁の強さは、ネットワークとつながったデータ量の多さだけからくるのではない、それは必要だろうが。もしそうなら遠の昔にそれは出現していただろう。ソフトの天才開発者は、テーマをしぼって質的飛躍をなし遂げたはずだ。
2、人は21路盤を打たない。あまりの中央の大きさにそれを捕えることは困難で、ゲームは集中を欠き散漫になる。19路盤でも中央を完全に把握することはできないが、これまで数多くの名人がより完全をめざして棋風を構築してきた。(個人的にはコウの嫌いな高川平明流に感銘を受けた。)アルファ碁開発者はその膨大なデータから「中央」を捕え、全局の構想と形勢判断の背骨にしたのだ。現在の人間の対局を絶えずデータ化し、自己対局でデータを生み出し、進化をしていく。
3、九路盤囲碁には中央がないが、七路盤芋碁にはある。一眼と馬鹿にするなかれ。囲碁ももはや人工知能の風下に立ったではないか。四方ににらみをきかす中央を、より根源的により感情的に捕え直して、アルファ碁のそれを乗り越えるしかないではないか。