野村監督
不敵…「予告先発廃止」却下の腹いせ
「1人投げただけで代えてやる」

策士・野村監督、予告先発を粉砕する秘策は準備していた |
予告先発廃止の提案が却下されてしまった楽天・
野村監督

だが、きっちり次の策を用意していた。予告先発で登板させた投手を、打者1人に投げただけで交代させる奇策を用い、相手チームを撹乱(かくらん)するのだ。
野村監督は、「当然、考えとるわ。1イニングどころか、1人投げたところで代えてやる。特にロッテはそうや。相手投手を見て打順を変えてくるんだからな」とニヤリ。結果的に相手チームは先発投手を読み間違えたのと同じ形となるが、相性別で打順を決めているロッテに対しては効果が期待できる。
実は過去に2度、野村監督はこの手を使っている。1回目は南海時代の76年5月15日のロッテ戦。サイドスローの佐々木を先発にし、ロッテが左打線を並べると、2番打者のところで左腕の星野にスイッチ。「あの時、カネさん(当時のロッテ・金田監督)が怒ってなあ。でもルール違反じゃないからな」と振り返る。
また、ヤクルト時代の90年10月1日の広島戦でも右の郭建成を先発に起用。広島が偵察メンバーにしていた3番に左の長内を入れると、郭が1球で1番・野村を打ち取ったところで左腕の加藤に交代。3-1でまんまと快勝した。
「後攻だと相手が守備につくまで先発が1回投げんといかん」と泣きどころもあるが、「でも、先攻なら1人で代えられる」(野村監督)。
オープン戦はロッテに敗れ、ソフトバンクに勝ち試合を追いつかれて引き分けるなど、3戦して勝ち星なしといきなりの苦戦。予告先発制度の撤回を却下された腹いせに、“野村スペシャル”を乱発する可能性は十分ありそうだ。
- 野村 克也
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