最近、コーヒー豆を貰った。

ちょうど手持ちのコーヒーを切らしたところだったこともあり、めちゃくちゃ嬉しかったのだけど、うちには豆を挽くものがないので挽いてとお願いしたら、相手が軽いパニックに陥いりまして。
「どれぐらいに挽けばいい!? あ、均等に挽けてない!どうしよう!」
いや、挽いてくれれば別になんでもいいよ、といったら、
だってしのぶさん、コーヒー好きだから!こだわりとかあるから!
と返されました。
ねえよ、そんなもん。
 
私はコーヒーが好きで、長いこと飲んでますが、21世紀になって日本のコーヒー事情はずいぶん変わりました。
昔は、喫茶店にあるのは基本ブレンド。他にはブルー・マウンテンとか、知られた銘柄が置いてあった程度。
でも今やシングルオリジンとか、こだわり抜いたコーヒーを飲めるようになりました。豆、産地、農園、焙煎、挽き方、抽出の仕方、その組み合わせで、コーヒーの味は千変万化だとも知りました。

中には、コーヒーと知らなきゃ紅茶と間違えそうなほど軽やかななものもあるんですよ。そういうのはアイスコーヒーにすると、もはや甘くないジュース。
いやー、コーヒー「豆」って言いますけど、実際はあれ、「果実の種」なんですよね。飲んでよくわかった。
 
そういうことを人に話したりしていたら、いつの間にか、コーヒーに詳しいとか拘りがあるとか、思われるようになってしまいました。
 
ということで、「こだわりがあると思われている私」の、コーヒーの注文の仕方を披露します。
 
①普通のカフェや喫茶店の場合
私   「ブレンドお願いします」
 
②コーヒー専門の喫茶店の場合
私  「今日、深めの味ででオススメなんですか?」
店員「今日はブラジルです」
私  「じゃあ、それでお願いします」
 
③馴染みのコーヒー専門のカフェで一昨日した会話。レジには新人店員、店の奥では馴染みの店員がコーヒー入れている状況。
新人「どれになさいますか?」
私  「どれがいい?
新人「えっ……(馴染みの店員に向かって)あの???」
店員「(このお客さんは)自分の好きなのでいいんだよ」
新人「えっ!?……じゃあ、私、ケニアが好きです!」
私「ありがとー、それでおねがーい」
 
どうよ、この雑な注文。
 
③はチェーンだけど、もう同じ店舗に6年も通っていて、長いこと自分で選んだことがない。
たまに要望を言うけど、「癒されたい」とか「テンション上げたい」とか無茶苦茶なことで、それでもちゃんと選んでくれる素晴らしい店。
実は、私の扱い方を店員が次々引き継いでいるのだと、最近知った。馴染み客には、こういうヤツが多いらしい。
みんな、いつもありがとー。
 
自宅用のコーヒーを買う時は、ほぼ②の買い方。
作るときは「3分くらいかけてゆっくり抽出する」ことだけ心がけて、あとは「コーヒーだわー」と喜んで飲む。
その3分すらタイマーは使わず、代わりにBON JOVIとか歌って適当に計ってるだけ。
 
だってさー、そりゃそこそこ違いは知ったけど、細かいことは覚えられんし。
わかる人に任せれば、知らない味に出会えるかもだし。
それでイメージと違ったって、「大好きなコーヒー」だってことに違いはないしね。
 
よく、好きならこれぐらい知ってなきゃ、こういうとこにこだわらなきゃ、とか言う人いますけど、私はそれが好きじゃない。
私は映画が好きで比較的詳しい方に入るのだろうけど、それは「好き」の中に「知りたい」とか他の気持ちも含まれてるってだけでね。
コーヒーへの「好き」はシンプルで、「色んな味を楽しみたい」っていう気持ちが入ってる。
その「好き」に重いも軽いもないと思ってます。
私は、コーヒーも映画も、どっちも好き。
 
なので、私へのプレゼントに困ったら、なんでもいいのでコーヒー贈れば外しません。
あ、豆は挽いてね。
で、挽く道具は要らないから。メンテが面倒なのー(雑だ!)。