篠田将巳の部屋 -2ページ目

篠田将巳の部屋

ひきこもりの隠居の身から見る世界

その当時はまだ、
彼はバグワン・シュリ・ラジニーシと呼ばれていた。
後のOshoだ。
彼は私の人生を根本から変えてしまった。
誤解を恐れず言うなら、
彼と出会うまでの私は、
まったく生きてなどいなかった。
ラジニーシと出会ってから初めて私の人生は始まった。
人生の大きな気づき、最初の悟りだった。
ちょうど20歳の時だった。
「人は苦しむために生きる」、それまでの私の価値観はそういったものだった。
それが、ラジニーシと出会って180 度変わった。
「歓びを生きる」つまりそれが生きるということだ。
私は実にショックを受けた。
彼は私にそういったものを与えてくれた。
それまでの私はまるで生きてなどいなかった。
ラジニーシが私の人生を始めてくれたのだ。
私はそういった価値観を得た歓びを、
私の人生が始まった興奮を世界中の皆に知らせたい、そういう衝動に駆られた。
彼はたとえば、"surrender"(明け渡し)ということを教えてくれた。
言ってみればそれは「ポジティブな諦め」だった。
ふつう言うあきらめとは真逆の降参だった。
すべてを諦める。
それが明け渡しだ。
明け渡せばすべてはこの手の中に降って来る。
得るためにすべてを捨てる。
言ってみればそれが明け渡しであり悟りだ。
それが私の理解だ。
明け渡せば私の人生が始まる。