●あらすじ
ブサイクでおデブちゃんな少女オリーヴが、全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた。オリーヴ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。
人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。
そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった!
●感想・・・観たのは初めて
ロードトリップ物のハートフルコメディ映画。
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスの初監督作品。
個性的を超えた癖のある6人がアリゾナからカリフォルニアへと、オンボロワゴンで旅する物語。
オンボロのバス(フォルクスワーゲン・T2)が印象的。
クラッチが壊れ発進は常に押し掛け、クラクションは鳴りっぱなし、ドアも取れてしまいます。
壊れながらも走り続けるのは家族そのもので、様々な問題を抱える個々の問題も家族の絆で解決していく姿とシンクロしております。
だからこそ家族の絆を象徴する押し掛けのシーンが、数多くあったんじゃないかと思います。
本作は笑えるシーンも多いのですが、そんな中で大爆笑だったのがオリーブのダンスシーン。
とてもじゃないけどお子様のダンスシーンで使う曲でない&あの場面にピッタリな曲。これが不良ジジイの最期の置き土産。
考えてみればオリーブはダンスの練習&CDは聞いていたけど、何の曲かは気にしておらずで、最後にやられたと思うばかりのシーンでした。
●ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督
ジョナサン&ヴァレリー監督作品は、先に次作の「ルビー・スパークス」を観たのですが、どちらの作品もハートフルでありながらも、理想と現実を描いたドラマが心に沁みる作品でした。
●出演者
リチャード・フーヴァー役:グレッグ・キニア
フランク・ギンスバーグ役:スティーヴ・カレル
シェリル・フーヴァー役:トニ・コレット
エドウィン・フーヴァー役:アラン・アーキン
https://www.youtube.com/watch?v=VWyH_twcMl0