難病のケアマネブログ

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地方都市在住のケアマネです。
平成28年に神経系の難病を患いました。
手指のリハビリも兼ねて、日々、思ったことを綴ってみようと思います。

いわきFCにとってのJ2リーグ2年目が中断期間に入りました

昨年のオフにDF陣を中心に主力をごっそりいかれましたが的確な補強により一時はプレーオフ圏内に進出

リーグ戦三分の二にあたる24試合を消化した時点で9勝8敗7引き分け

勝ち点34の8位です

ここまでは戦前の予想を覆す大健闘と言えるのではないでしょうか


今回は開幕以降の移籍情報を振り返り後半戦の展望を考えてみたいと思います


まず最大の衝撃

照山選手の長崎への完全移籍から


5/26徳島戦で負傷交代

この試合ではルーキーながらワンボランチとしてJ2デュエル王に君臨していた大西選手も骨折の重傷で長期欠場を余儀なくされています

守備の要2名を同時に失ったいわきはここで失速


照山選手は6/12の天皇杯秋田戦で復帰するもののその後練習中に負傷のアナウンスで再度欠場が続きます


6/29の横浜FC戦で戦列復帰しましたが次戦7/6の大分戦にはベンチ外

この時点で少し嫌な予感がしていました

翌日7/7に激震の長崎完全移籍

その時のホームページのコメントがこちら


「このたび、V・ファーレン長崎に移籍することになりました。いわきFCに加入してまだ半年。このタイミングでの移籍になってしまい、申し訳ないです。半年という短い間でしたが、いわきFCで成長できたということは胸を張って言えます。いわきFCにきて心から良かったと思います。新しい地で挑戦することを選びましたが、いわきFCでの経験を生かして、より大きな選手、そして日本を代表するようなCBになるために闘い続けます。本当にありがとうございました」


「マジっすか」

仕事中にも関わらず天を仰いだのは私だけではなかったでしょう

昨年のオフの草刈り場を経験していたので多少の免疫はできていたつもりでした

それでもシーズン中

しかも加入半年で同カテゴリーへの移籍は初体験

「そりゃないぜベイビー」

昨年オフの生え抜きの移籍は「いわきの育成力が評価された」と前向きに捉えることがかろうじてできたわけですが今回は自分の中でどう消化して良いのかわかりませんでした


「私のカラダの上を沢山の男達が通り過ぎていったわ」と煙草を吹かすクラブのママ

「その男達が出世してるのが私のささやかな誇り」

なんてスコッチのグラスを傾けて

という無理矢理な例えで納得しとこう


さて程なく嵯峨選手の岡山への完全移籍が発表されます

今季のサイドハーフは右が加瀬選手が鉄板

左は大迫選手や坂岸選手が台頭しています

開幕以降の殆どの試合をスリーバックで戦っていることもありサイドバックタイプの嵯峨選手は殆どベンチ外でした

なので感想としては

「まぁ しゃああんめ」

とはいえJ3制覇の影のMVPとしてサポーターの人気も非常に高い嵯峨選手

あなた抜きには今のいわきFCはありえませんでしたホントにありがとうございました

岡山さんで岩渕選手との仙台大ゴールデンコンビの復活をお祈りしています(岩渕選手の個人昇格がなければ)


そんな中迎えた7/10天皇杯の広島戦

スリーバックは怪我から復帰の生駒選手に大森選手

そしてボランチが本職の下田選手を起用

ベンチにはDFゼロです

ここ数試合は交代枠のDFゼロ状態が続いていましたが流石にこれはヤバいと思いました

元々J1でも上位の広島さん相手ですから厳しい戦いになるのは覚悟していましたが想像以上でも以下でもないボコられ具合でした

DF陣も代わりはいないというプレッシャーからか激しくイケてない印象

この状態も田村監督の戦略なのかもと思ったりもしましたが

流石にもう一度思いました

「これはヤバい」


しかし時間軸は前後しますが一筋の光明が

それは前日7/9に発表された福島ユナイテッドFC堂鼻選手のいわきFC入団のお知らせ

これまた激震

特に福島ユナイテッドFCにとっては青天の霹靂だったことは想像に難くありません

なにせいわきにとっての照山選手がそうであったように不動のセンターバック

しかも大卒生え抜き

しかもキャプテンです


なんていうか「複雑」としか言いようがありませんでした

福島ユナイテッドFCのサポさんの気持ちが痛いほどわかるからです

「そりゃないぜベイビー」

多くの福島サポさんが頭をかかえているのが目に浮かびました

同カテゴリーではないにしろ県内のライバルチーム

陳腐な表現ですが「禁断の移籍」と言われても仕方ありません


7/14山形戦

髪をいわき仕様の黒髪にした堂鼻選手の圧巻のパフォーマンス

先制ゴールに始まり守備ではJ1からカムバックした相手CFを完封

ミドルレンジでのパスカット

ボールロストを恐れないビルドアップ

上背以上の力強さを見せるヘディング


全てが想像以上でした

そして試合後に心の底から思いました

福島ユナイテッドFCに関わるみなさん

スイマセン

おそらく福島ユナイテッドFCサポの方々は「この位はできる子だよ 当たり前じゃん」と思っていたのではないでしょうか

恥ずかしながら福島さんの試合をそこまで見ていない私には衝撃だったのです

スイマセン


結局堂鼻選手の活躍で山形戦に久々の勝利で中断期間を迎えることができました


さて今週末からは後半戦です

私個人の感想としてはここまでが出来すぎな感じ

なので各チームが対策してくる今後は厳しい戦いが続くと予想しています

具体的な不安を挙げれば一番はやはり照山選手の穴

堂鼻選手のデビュー戦での大活躍がありましたが私の中では照山選手が前半戦のMVP

彼の不在はこの先響いてくると思っています


次に大西選手の不在

私の中では前半戦の準MVP

ルーキーとは思えない広範な守備範囲

対人の強さ 気持ちの強さ

いわきFCが今シーズンから採用するスリーバックワンボランチは大西選手がいたからこそのシステムだと感じています

代わりに入っている山下選手や下田選手も頑張っているのですが二人ともどちらかと言えば攻撃寄りの選手

下田選手は昨年もワンボランチを経験していますが当時のシステムは4141で守備の負担は今ほどではありませんでした

対戦チームもスリーバックの脇のポケットを徹底して狙いに来ると思いますのでそこへの対応が鍵になるのではないでしょうか


ここまでは不安材料ばかり挙げてしまいましたが楽しみな面も多々あります

棚田選手が戦力になってきたのを始め経験値が少なく若い選手が多いいわきは個々の伸びしろに期待しかありません

いわきでは貴重なフリーマンとして一皮むけそうな西川選手

山下選手一択だったフリーキッカーに風穴を開けた大迫選手

ルーキーながら彼の成長があったからこそ嵯峨選手を送り出せたのではないかと思わせてくれる坂岸選手

開幕前の私の低評価を覆してほしい生駒選手 手のひら返しの準備はできてます

照山選手の怪我から出場機会を増やしここにきて一気に伸びてきた感のある大森選手

持ち味の攻撃参加が形になってきた石田選手

特別指定からの大抜擢に応えて代名詞のロングスローを含め今や欠かせない戦力になった五十嵐選手

名前を挙げた彼らは着実に場数を踏んでおりブレイクの準備万端です


地道にかつ着実に階段を上り個人昇格が心配なほどになった谷村選手や山口選手はいわきFCを象徴するプレーヤーだと思います

前線で体を張り続けてるうちに力強さと粘りを身に着け元来のテクニックを活かすことができつつある有馬選手

下からの突き上げは激しいけどやっぱりアナタのいないいわきFCは考えられないバンディエラ山下選手


そして何より

言うまでもないことですがいわきFCのフィロソフィー「90分倒れない走り続けるサッカー」がブレていないこと

これがある限り何連敗しようが応援し続けようと強く思わせてくれるチームです


まずは8/4の秋田戦

昨年までのいわきFCの戦い方をブラッシュアップしたようなチームです

前半戦では良さを消されて完敗でした

後半戦を占う意味では格好の相手と言えるでしょう

「魂の息吹くフットボール」に期待したいです


ちなみにスタメン予想はこちら