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鍼灸学生の勉強ブログ

一年後の国家試験に向け

日々の勉強内容をぽつぽつ

アップしていきたいと思います!



間違った内容があれば

お手数ですがメッセージお願いいたします

 

 

陰盛(実寒)

 

体外からの冷えや、冷やす性質の

飲食物の過食などにより

身体を冷やす力(陰)が

旺盛になったものを陰盛という。

この冷えは生理的範疇を

超えているため実証であり、

実寒ともいう。

 

 

症状

 

寒がり 四肢の冷え

→寒邪が旺盛になると

人体を温める力(陽気)が損傷され

身体を温めることができなくなる。

 

顔面蒼白

→陽気不足のため気血を

顔面まで運ぶことができない

 

疼痛

→寒邪により気血が滞り生じる。

 

下痢 小便清長

→陽気が損傷されると水分代謝に

影響を与え、下痢を引き起こす。

また小便の色が水のように澄んで量が多くなる

 

脈緊 脈遅 

→寒邪により血脈が堅く緊張した脈になり、

脈拍が遅くなる。

 

 

 

陰陽の病理

 

陰陽に失調が生じると

温煦作用や推動作用、

寧生作用などの平衡が

崩れるため、冷えや火照りなど

寒証 熱証の症状が起こる。

 

 

 

陰の病理 陰虚(虚熱)

 

陰液が減少すると陰の機能は低下する。

相対的に陽の機能が陰よりも

旺盛になり、火照り のぼせなどの

熱症状が現れる。

このように陰の機能が

低下した状態を陰虚という。

この熱は過剰になった熱ではなく、

陰液が不足したために生じた熱である。

そのため虚熱とも言われる。

 

 

症状

 

ほてり

→熱が上部や体表に現れたもの

 

五心煩熱

手掌 足底に熱感があるものを

手足心熱といい、

さらに胸部の熱感や不快感が

加わったものを五心煩熱という。

虚熱が部分的に人体各所に現れたもの。

 

盗汗

寝汗のこと

睡眠時は多くの津液が

臓腑に収まり滋養するため、

全身の陽を抑制する機能が弱まり

虚熱の程度が強くなる。

体内の津液は気化され

汗として外へ排出される。

 

頬部紅潮

→虚熱は実熱に比べて

熱量が少ないため、

熱症状は全身ではなく

頬のみに現れる。

 

消痩

→痩せた状態のこと。

陰液の不足により肌肉を

養うことができないので痩せる。

さらに熱により陰液が損傷されると

滋潤作用が低下するため、消痩となる。

 

舌質紅 舌苔小 脈細数

→体内の熱は紅い色として体表に

出現する。苔は津液の盛衰を

反映するため、熱によって

津液が損傷すると舌苔が少なくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陰陽の生理

 

人体の生理機能における陰陽は

温めたり、冷やしたり

動かしたり、静かにしたりする

作用の方向性と大きさを

表している。

 

 

陰の生理

 

人体の生理機能における陰とは

血 津液 精による滋潤作用などの

現れである。

陰は相対する陽を

抑制(冷却 安静)する働きを持つ。

この力を寧静という。

陰とは血 津液 精による

滋潤作用と寧静作用を表す。

 

 

陽の生理

 

人体の生理機能における陽とは

気による温煦 推動作用などの

現れである。

陽は相対する陰を

抑制するように温めたり、

陰液を推動させる役割を担う。

陽とは気による温煦作用と

推動作用を表している。