雲岱工業高校合唱部 活動日誌 -2ページ目

雲岱工業高校合唱部 活動日誌

超青春合唱コメディ「SING!」

今日は、部活はお休みです。
でも、とても悲しい事件がありました。

放課後、クラスのお友達、ケメ子ちゃんに、
「暗羅って合唱部なの?」と聞かれ、「そうだよ。」と答えたら、

「じゃあ、絶交だね。」

と突然言われてしまいました。。。

突然のことで、何が何だかパニックになりました。
折角できたお友達なのに・・・。

私が廊下でシクシク泣いていると、
同じ合唱部の1年生、芦野浦君が声をかけてくれました。


芦野浦薫(あしのうらかおる)君。

昨年の部長「芦野浦潔」先輩の、弟さんなんだそうです。
顔もそっくりです。今度写真を撮ったら、アップしますね!


芦野浦君はこう言いました。

芦野浦「君もか。」
塩小路(私)「え?」
芦野浦「君も、言われたんだな。絶交って。」
塩小路「どうして、分かるの?君も?って・・・」
芦野浦「私も言われたんだ。吹奏楽部に入った、友人にな。」
塩小路「吹奏楽部?あ!ケメ子も吹奏楽部だ。」
芦野浦「やはりな。」
塩小路「でも、どうして・・・」
芦野浦「我々が今使っている音楽室。あそこはもともと、吹奏楽部の部室だったらしい。」
塩小路「もともと?」
芦野浦「ついて来い。」


私は、涙を拭いて立ち上がり、
芦野浦君について行きました。


芦野浦「ここだ。」
塩小路「え?ここって・・・・あ!」


そこには、「合唱部吹奏楽部」と書かれた看板と、
「自動車部倉庫」と書かれた看板、そして、
「冷やかしお断り」と書かれた貼り紙がありました。

自動車部と言えば、私たち合唱部の顧問、
山羽先生が兼任している部活動です。

芦野浦君は、教えてくれました。


芦野浦「去年まで部長をしていた、兄に聞いてみたんだが、
   もともと、ここが合唱部の部室だったらしい。」

塩小路「え?」
芦野浦「だが、山羽先生が強引に根回しをして下さったおかげで、
   合唱部と吹奏楽部は、部室を入れ替わる事になったんだそうだ。」

塩小路「根回し?」
芦野浦「大人の情事、いや、事情だそうだ。情事って・・エロか?!」
塩小路「・・・。」
芦野浦「つまり、吹奏楽部はその事が原因で、我々合唱部員を目の敵にしている。」
塩小路「そんな・・・。え?じゃあ吹奏楽部はここで練習を?」
芦野浦「人が入りきらない為、ここに楽器を置き、
   近くの公民館に持って行って練習しているそうだ。」

塩小路「かわいそう・・・。」
芦野浦「私の友人は、コントラバス担当でな。毎日重いものを運んで腰を痛めたらしい。」
塩小路「そういえば、ケメ子はティンパニって・・・。」
芦野浦「ラーメンに入っている半分に切った玉子のデカイ版みたいなやつだな。」
塩小路「回りくどい例えだね・・・でも、そっか・・・。」
芦野浦「我々合唱部員が、吹奏楽部の生徒と仲よくするのは、難しい事のようだな・・・。
   特に、重い楽器を担当している生徒は、恨みも積もり積もっているだろう。

塩小路「そんな・・・。あ、ねえ、私たちが公民館に行けばいいんじゃない?」
芦野浦「公民館を借りるお金は、吹奏楽部の顧問、金茂地先生が出してくれているそうだ。」
   山羽先生が、我々の為に財布を開いてくださるとは思えないが。」

塩小路「そっか・・・。」
芦野浦「それに、これは、なかなか根が深い問題のようだ。
   我々にはどうする事もできない気がするな・・・。」


ひょんな事から、吹奏楽部との因縁を知ってしまいました。
なんだか、大変なことが起こりそうな予感です。。。



今日は3日目。

なんだか朝から、小雨が降ったり止んだりして変な天気です。

野球部なんかは、泥でべっちゃべちゃになってます。
高校球児って感じですね!

さて、そんな野球部を横目に見ながら、音楽室に向かいます。
「今日はタクミ先輩来るかなぁ?」
そればかりが気がかりです。

昨日の日記にも書きましたが、
タクミ先輩が、皆に歌の指導をしてくださるそうで、
部長よりもほぼ部長みたいなポジションらしいのです。

実は、部活動初日も、タクミ先輩はお休みをしたので
私を含めて他の1年生はお会いしたことがなく、
先輩たちの話をもとにイメージしています。

まず、タクミ先輩の「お名前」について語っておかなければなりません。
なんと、タクミ先輩の本名は「珍田金五郎」というのだそうで、
その名前がどうしても気に入らない先輩は、
「村雨匠」という偽名を使用しているのだそうです。

確かに「チンダキンゴロウ」は、少し微妙かなと思います。
ちなみに部室には「珍田禁止」という貼り紙がしてあります。

さて、そんなタクミ先輩は、ミュージシャンとして校外で活動していて、
その実力は、ほぼセミプロレベルで雑誌にも取り上げられるほど、
その芸名はまさに「TAKUMI」って言うのだとか。

このあたりでバンドをやっている高校生やバンギャの人達には
カリスマ的な人気を誇っているのだそうです。

校門の前に、よく他校の女子生徒が、
ストーカーのように立っていたりするのですが、
そのほとんどはタクミ先輩のファンらしいです!!凄い!!

しかも、タクミ先輩は、教室であえて窓際の席をチョイスし、
授業中も、先生の問いに勢いよく答えた後、その正否に関わらず
その校門の前の女の子たちにピースサインを送ったり、
さびしそうな眼差しで校庭を眺めてため息をついたりする姿を
「わざと」見せているのだそうです。

その点に関しては、意味が分からないというか、
ちょっと怖いというか、気持ち悪さすら感じてしまいますが・・

先輩たちは口を揃えて「ナルシスト」と評価しています。
この日誌のトップ画像もタクミ先輩の首から下の画像です。

以前はほとんど学校に来なかったらしいのですが、
合唱部への加入をきっかけに、学校に来るようになったのだとか。

さて、そんな珍・・いやタクミ先輩ですが、
今日も部活にはいらっしゃいませんでした・・・。
なので、内容は昨日と同じです。とほほ。

ていうか、そもそも、雨で靴が汚れちゃうから、という理由で
学校にすら来ていなかったとか・・・。


マジですか・・・。


今日は月曜日。


部活動2日目でした。


2日目と言っても、先日は自己紹介だけだったので

今日から本格的に歌の練習が始ま・・・る予定だったと思うのですが。。。


えっと、何から話せばよいのやら、

まず、部長の狭間先輩のあいさつで始まりました。


狭間「あ、あの・・みんな・・・えっと、ぼ、僕はその・・・・部長なんて

   そんな、柄じゃ無いし・・・。3年生がその・・・一人だけしか居なくて・・・

   あ、ケン君は、実際えっと・・・あ、これ言っちゃっていいのかな・・・ダメ?

   あ、ごめんケン君・・・ダメなのね・・・そっかそっか・・・えっと・・・・」


という感じで、ガチガチに緊張して、ずっと一人でなんかブツブツ言ってたんです。

これが30分くらい続いたでしょうか。


そしたら、柏木先輩がしびれを切らしてしまって・・・


柏木「あーもうダリーな。部長なんだからバシッと仕切れよなー。

   なんか疲れたから、ちょっとタバ・・あージュース買ってくるわ~。」


ってなって、大家先輩とジュース買いに行っちゃいました。


春樹先輩は、隅っこでずっとピアノの練習をしています。

耳が聞こえないのにすごいです!

なんでも、聖アデリア女学館のピアニストの生徒さんに、

ここまで鍛えてもらったらしいです!


あ、聖アデリア女学館というのは、このあたりで合唱をやっている高校生なら

知らない人はいない、超名門のお嬢様学校です!!


あ、話が脱線してしまいましたが、

何が言いたいかというと、部長はただでさえブツブツ言ってて

何を言ってるか分からないのに、春樹先輩のピアノでかき消され、

柏木先輩と大家先輩のおしゃべりだけ激しく盛り上がり、

結局、狭間部長のお話は2割くらいしか聞き取れず、

それでも、1年生に気を使ってるのか、ずーっと何やらしゃべってて、

中国人のケン先輩はそれを聞きながらニコニコして、

新入部員の私たちはどうしたらいいか分からず、

ただただこの流れに身を任せてだらだらとすごし、


柏木先輩の「もう帰ろうぜー」

からの

狭間部長の「ちょっと早いけど、終わろっか。」


という一言で、今日の部活動を終えました。


まったく充実感の無い部活動。

はたしてこれでいいのか、とても不安です。。


私が不安そうな顔をしていると、ケン先輩が話しかけてくれました。


ケン「キョウハ、タクミクンカ、ライプノレンシュウデコレナカタカラ

  ダレモウタオシエルヒトイナイノヨネ。マショウガナイネ~。アゲポヨ~」


つまり日本語に訳すと、(日本語だけど)


今日はタクミ先輩がライブの練習で来れなかったから、

誰も歌を教えられる人がいなかった。だからしょうがない。あげぽよ。


って事だったみたいです。


なーんだ!そっか~!


次は、タクミ先輩が来てくれますように!!



ところで、ケン先輩の秘密って、いったい何だろう?・・・・


あと、あげぽよって。