でも、とても悲しい事件がありました。
放課後、クラスのお友達、ケメ子ちゃんに、
「暗羅って合唱部なの?」と聞かれ、「そうだよ。」と答えたら、
「じゃあ、絶交だね。」
と突然言われてしまいました。。。
突然のことで、何が何だかパニックになりました。
折角できたお友達なのに・・・。
私が廊下でシクシク泣いていると、
同じ合唱部の1年生、芦野浦君が声をかけてくれました。
芦野浦薫(あしのうらかおる)君。
昨年の部長「芦野浦潔」先輩の、弟さんなんだそうです。
顔もそっくりです。今度写真を撮ったら、アップしますね!
芦野浦君はこう言いました。
芦野浦「君もか。」
塩小路(私)「え?」
芦野浦「君も、言われたんだな。絶交って。」
塩小路「どうして、分かるの?君も?って・・・」
芦野浦「私も言われたんだ。吹奏楽部に入った、友人にな。」
塩小路「吹奏楽部?あ!ケメ子も吹奏楽部だ。」
芦野浦「やはりな。」
塩小路「でも、どうして・・・」
芦野浦「我々が今使っている音楽室。あそこはもともと、吹奏楽部の部室だったらしい。」
塩小路「もともと?」
芦野浦「ついて来い。」
私は、涙を拭いて立ち上がり、
芦野浦君について行きました。
芦野浦「ここだ。」
塩小路「え?ここって・・・・あ!」
そこには、「
「自動車部倉庫」と書かれた看板、そして、
「冷やかしお断り」と書かれた貼り紙がありました。
自動車部と言えば、私たち合唱部の顧問、
山羽先生が兼任している部活動です。
芦野浦君は、教えてくれました。
芦野浦「去年まで部長をしていた、兄に聞いてみたんだが、
もともと、ここが合唱部の部室だったらしい。」
塩小路「え?」
芦野浦「だが、山羽先生が強引に根回しをして下さったおかげで、
合唱部と吹奏楽部は、部室を入れ替わる事になったんだそうだ。」
塩小路「根回し?」
芦野浦「大人の情事、いや、事情だそうだ。情事って・・エロか?!」
塩小路「・・・。」
芦野浦「つまり、吹奏楽部はその事が原因で、我々合唱部員を目の敵にしている。」
塩小路「そんな・・・。え?じゃあ吹奏楽部はここで練習を?」
芦野浦「人が入りきらない為、ここに楽器を置き、
近くの公民館に持って行って練習しているそうだ。」
塩小路「かわいそう・・・。」
芦野浦「私の友人は、コントラバス担当でな。毎日重いものを運んで腰を痛めたらしい。」
塩小路「そういえば、ケメ子はティンパニって・・・。」
芦野浦「ラーメンに入っている半分に切った玉子のデカイ版みたいなやつだな。」
塩小路「回りくどい例えだね・・・でも、そっか・・・。」
芦野浦「我々合唱部員が、吹奏楽部の生徒と仲よくするのは、難しい事のようだな・・・。
特に、重い楽器を担当している生徒は、恨みも積もり積もっているだろう。
塩小路「そんな・・・。あ、ねえ、私たちが公民館に行けばいいんじゃない?」
芦野浦「公民館を借りるお金は、吹奏楽部の顧問、金茂地先生が出してくれているそうだ。」
山羽先生が、我々の為に財布を開いてくださるとは思えないが。」
塩小路「そっか・・・。」
芦野浦「それに、これは、なかなか根が深い問題のようだ。
我々にはどうする事もできない気がするな・・・。」
ひょんな事から、吹奏楽部との因縁を知ってしまいました。
なんだか、大変なことが起こりそうな予感です。。。