結婚前の婚約成立の儀式として、「結納」がある。さて、その「結納(ゆいのう)」の語源は結婚を申し言れる「言い入れ(いいいれ)」だとされる。その「言い入れ」の「言い」の終止形である「言う」が「ゆう」と発音されるのについれ、「言い入れ(いいいれ)」が「ゆいいれ」と変化し、その「ゆい」に「結ぶ」という漢字が当てられさらに「いれ」には「納れる(いれる) 」の「納」が当てられ、「納」を音読みで発音して、「結納(ゆいのう」となったようである。その結納の儀式は、古代中国で構築された結婚への六段階の手続きを定めた六礼(りくれい)が日本に取り入れられたようである。結納の儀式で日本での文献の記録は日本書紀で、4世紀に仁徳天皇の子息(のちの履中天皇)が妃を迎え入れる時に贈り物を送ったことが記されている。室町時代になると、それまでの「婿取り婚」から女性が男性の家に入る嫁取り婚に変わっていくと公家や武家に結納の儀式が広がり、江戸時代になると、裕福な商人や農家でもそれが行われるようになり、明治時代に入ると、庶民にも広がっていった。
言霊・楽習(がくしゅう) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
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