こんにちは。日野市、高幡不動、豊田、多摩市、聖蹟桜ヶ丘にある女性限定の歌の音楽教室「シング・シング・なおこ」を主宰している佐藤直子です。
歌をうまく歌うコツ8「あごを上げないで歌う」
ここからは高音の声を出していくときに重要なポイントとなる部分についてやっていきたいと思います。
高音の声を出そうとすると、多くの人たちは「あごを上げて歌う」ということをしてしまいますよね。よく見かけると思います。
なんで「あごを上げて歌う」ということをするのかというと、感覚的にあごを上げた方が高い声が出やすようだと思っているというのが1つの理由です。もう1つの理由は「あごを上げた方が喉に力が入って思いっきり声を出せそう」だと思うからです。
でも実は、高音の声を出そうとして「あごを上げる」というのは、実際には間違った歌い方なんですよ。あごを上げることで、余計に高音の声が出しづらくなってしまいます。
よくプロの歌手とかは、サビの部分や盛り上がるような部分では「あごを上げて歌う」ということをしているのを見ると思います。でもあれは、見ている人たちをより盛り上げるためのパフォーマンスなんですね。
完璧に高音の声を出せるようになっていればパフォーマンスとして「あごを上げて歌っても」良いと思いますが、それはマスターしてからの話しですね。なのでまずはできるようになるまでは「あごを上げて歌う」ということをしないようにして行ってほしいと思います。
では「あごを上げて歌う」ということをしていると、どんなによくないことが起きてしまうのかを見ていきます。
・高音の声を出しずらくなります
・喉あたりに余計な力が入ってしまい苦しくなります
・高音を出すときにのどを痛めてしまいます
・歌の見せ場であるサビをキレイに歌い切れなくなります
・どことなく見ていると苦しそうに歌ってるように見えます
というように、「あごを上げて歌う」ということをしてしまうと、歌をうまく歌うことができなくなってしまうんですね。
しっかりと高音の声を出したい場合には、「あごを上げて歌う」ということをしないようにしていきましょう。
●キレイな高音を出すためにもあごを上げない事が大切
では実際に、キレイな高音の声を出していくために「あごを上げないで歌う」ということができれば、こんなに良いことがありますよ。
・キレイな高音の声を自然に出せるようになる
・高音の声を出すときに余計な力が入らなくなる
・喉を傷めにくくなる
・歌の見せ場であるサビの部分で、キレイな高音の声で歌えるようになる
・余裕のある状態で歌えるから、歌がうまい人のように見える
・高音の声を自然に出せるから、息が続くようになる
というように、しっかりと「あごを上げないで歌う」ということをマスターしていけば、歌をうまく歌っていくためには絶対に必要になる大切な部分ができるようになるんですね。
ではここで、「あごを上げて歌う」のと「あごを上げないで歌う」ということを試してみてほしいと思います。
あなたの好きな曲を選んで、その曲を使って、サビの部分をまずは「あごを上げて歌う」ということをしてみてくださいね。
どうでしたでしょうか? おそらく「あごを上げて歌う」と声が出しずらいという感覚が分かったと思います。慣れもあるので、今は「あごを上げないで歌う」ということもまだ出しづらさを感じると思いますが、これから練習して「あごを上げないで歌う」と言うことに慣れていってほしいと思います。
●どうやったら「あごを上げないで歌える」ようになるのか?
それでは、ここからはどうやったら「あごを上げないで歌う」ということができるようになるのかということをやっていきたいと思います。
ではまずは、ここで1つ問題を出したいと思います。次の問題をまず考えて正解を見つけてみましょう。
問題
「あごを上げないで歌う練習で使う道具があります。次の3つの内、どれを使うことでその練習ができるでしょうか?」
1・「ペットボトル」
2・「テニスボール」
3・「風船」
分かりましたでしょうか? 正解は「3番の風船」ですね。この練習でペットボトルを使うと余計な力が入ってしまいます。テニスボールだとちょっと小さすぎるんです。それでちょうど良いのが「風船」というわけですね。
それでは「あごを上げないで歌う」という歌がうまくなるポイントの練習に入っていきましょう。
あごを上げないで歌うの練習方法1
「風船をあごの下で挟んで、力まないように歌う」
まずは用意した風船を、あごの下で挟むようにしましょう。その時には力を入れずに、優しく挟んで風船が落ちないくらいの力で挟んでいってくださいね。
その状態で、今日の練習で使っている曲を使って、その風船を落とさないようにしながら力まずに歌っていきましょう。
とくにサビの部分では「あごが上がってしまい風船が落ちてしまう」可能性があるので、サビの部分ではとくに注意して歌っていきましょう。
あごを上げないで歌うの練習方法2
「風船をあごで挟み、さらにわりばしを口に挟んで歌う」
練習方法の1でやった状態、風船をあごに挟んで力まない状態を作ったまま、わりばしを左右両方の奥歯あたりで軽く噛むようにして固定します。その時わりばしを手で持った状態でも大丈夫です。
これをすることで、高音を出すときの素晴らしい喉の状態を作ることができるんです。風船を使うことで高音の音を出しやすい喉の形を作り、さらのわりばしで響く声を出せる喉の状態を作れます。
この状態で歌っていくことで、歌がうまい人たちの「キレイな高音の声」が出せるようになっていきます。
その状態を保ちながら、今日の練習で使っている曲を歌っていってほしいと思います。風船を落とさないように、さらにわりばしを話さないようにしながら歌っていきましょう。
この練習をしていくことで、もっともっと高音の声が出せるようになっていきますよ。
高音の声を出していくためには、「あごを上げないで歌う」ということをしっかりと実践していくことが大切なポイントなんですね。あごを上げて歌うと良い声が出ませんよ。
あとは「あごを上げないで歌う」、「あごを上げないで高音の声を出す」と言うことに慣れていくまで、しっかりと練習をしていきましょう。そうすることで、今以上に歌がうまくなっていきますよ。
日野市、高幡不動、豊田、
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