theatre PEOPLE PURPLE「ORANGE」



観劇してきました。

ものすごーく、胸が詰まる。こんなに泣けるなんて思わず、タオルを出して置かなかったことを後悔しました。

阪神大震災や東北大震災を経験していると、尚更自分が生きていることの奇跡を感じることと思います。

当時はまだ小学生で、大人に守られる立場だった私は、どこか人ごとのように過ごしていたけれど、ほんの数キロ離れたところでは沢山沢山悲しい出来事があって、それに立ち向かう人々がいた事を学校やニュースで聞いて知りました。
その度に悲しい気持ちになっていて、自分が生きているということに感謝したのに、さほど被災していなかった私は、少しずつ忘れかけていました。

勿論、ある程度忘れることは仕方の無いことかもしれないし、そうしなければ生きていくのは辛いばかりです。

でも時々、思い出すことは必要ではないかと思うんです。命を大切さを振り返り、また同じようなことが起こった時、少しでも多くの命を救うことに、協力的になれると思うのです。

「ORANGE」という作品では、消防士が救えなかった命と、それに向き合う姿が描かれていました。心がぎゅーっと歯がゆく苦しくなる場面がありますが、また観に来ようという気持ちになります。

それは、この時代にこの場所で生きている私たちの責務というか、この出来事を〝忘れてはいけない〟という本能のような気がします。

レスキュー隊が、多くの命を救うために涙を飲んで切り捨てなくてはいけなかった多くの人たちの悲しい叫びが、辛くて仕方がありませんでしたが、誰にもそれを責めることはできません。助かる可能性の高い被災者を優先するのは当然と、頭ではわかっても、当事者になるとやすやす受け止められないでしょう。
立場が違えば当然その立場の考え方や思いがあり、それらのどの立場に立っても逃げ場のない悲しみと苦しみがあります。

この舞台には、神戸市消防救助隊発足50周年を記念し、感謝状が送られていました。
お芝居を見て、消防局の方々の話しを聞くと、助け合って苦境を乗り越えることがとても大切だと感じました。

また、「ORANGE」は数年前にドラマ化もされていたようです。そちらもぜひ見てみたいですが、生の舞台という熱量の高いものが見られて本当によかったと思います。


災害にただ負けてはいけない!
生きていることの奇跡に感謝して、大事に生きていきたいと、改めて考えさせられるお芝居でした。