取引先の男性の話 2 | 幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

両親の反対を押し切って結婚したけれど…。会社の倒産、DV、モラハラ、借金。経験しなくてもいいような経験をしたのち、やっと離婚。しかし離婚後もトラブル続き。でも、前向きな、幸せな離婚だと思っています。

当時、彼とその事務員さん(Aさん)は入社して2年目だった。


彼は大卒、Aさんは高卒なので、Aさんのほうが4歳下だったけれど、同期入社ということで、お互いに話もしやすかった。


当時、Aさんはまだ19歳。


仕事も真面目で愛嬌があり、みんなに好かれていたということ。


『Aさんなら、他にいい男はすぐに見つかる。』


彼は、そう自分に言い聞かせた。


彼はそれから、仕事以外ではAさんには近づかないようにした。


彼とAさんは、さすがに少しぎくしゃくしていたけれど、彼はそれがお互いに最善の方法だと思っていた。


この失敗も、いつか時間が解決してくれるだろう・・・そう彼は思っていた。


そもそも彼は、本社の東京で就職したが、一年後には地元の営業所に戻る予定だった。


そうなったら、Aさんとは会うこともなくなるだろう・・・・・・・・。



それから何か月か経ったある日、彼は突然Aさんに呼び止められた。


『ちょっと、お話があるんです・・・・・・・・・。』


彼はとても嫌な予感がした。



待ち合わせの喫茶店で彼とAさんは向かい合った。



Aさんは無言でずっとうつむいていた。


気まずい空気が流れていく。


何分経っただろう・・・・・・・・・。


『ねぇ。どうしたの?


話って何?』


彼がそう言ったとたん、Aさんはテーブルに突っ伏してわっと泣きながら言った。




『実は私、あなたの子どもを妊娠しているんです!!!!!!!』