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記憶喪失になりたい。

と。

言ってしまった。



名探偵コナン見ながら。









だって…。






記憶なくなったら、悩まなくていいじゃん。



記憶がなくなったことに対しては、悩むかも知れないけど。






少なくとも、今の悩みは解消されるしね。









まぁ。

逃げ、だよな。

出血多量。

大変なのも
分かってもらえなくて
辛いのも。



あたしには分かって
あげられないけど。

分かると言っても
想像でしかないけど。









そんな顔しないで

って。



言ってるじゃないか。









どうしていいか
分からない。



何て声掛けていいか
分からないよ。









あたしに
出来ることなんか
何一つないんだ

ってことを
思い知らされる。









あぁ…

結局
あたしが
弱いのか。

散髪。

「今月末、大西サン(母の知人)が散髪するから。」






今日、母に言われた。



突然なんなんだ。

そして、とてつもなく、どうでもいい情報だ…。



ちなみに、あたしの母もあたしも、床屋でも美容師でもない。

それなのに、大西サンは散髪する意を何故あたしの母に伝えたのか。

そして、母は何故あたしにそれを言ったのか。



全く不可解なので、母に聞き返した。












「…散髪…?」












母「三泊!三日、泊まるの!」






あたし「…あぁ…そう。」












ただの聞き間違いだった。



さて、あたしは三日間どこに避難しようかな。