『BACK TO THE FUTURE 』
ロックンロールに目覚めたキッカケは?
それは人それぞれのルーツがある。
それでもほとんどの人は何かしらのバンドを聴いたり見たりしてそのプレイヤーに憧れて楽器を手にすることが多いだろう。
おれもその中の1人で憧れのプレイヤーに出会ったのは小学生の頃だった。
ただ、おれの憧れた人はこの世に実在しない人物だった。
当時小学生だったおれの家にもとうとうビデオデッキが導入され狂ったように録画と再生を繰り返す日々を送っていた。
アニメやバラエティー番組も録画したが1番再生数が多かったのは日曜洋画劇場でやっていた「バックトゥーザ フューチャー」だった。
ハリウッド万歳の当時でも抽んでた話題作で「3」が上映された時には親父に映画館に連れて行ってもらった。
しかし初めて観たのが三部作の最終章からでは全く意味がわからなかった。
それでも迫力ある映像やテンポの良い展開で意味はわからずとも楽しめる程その頃の映画は完成度が高かった。
しばらくして「1」が日曜洋画劇場で放送されるのをチェックしてすかさず録画した。
「3」は意味がわからなかったが「1」はそのままストーリーに入り込めてドップリとハマった。
主人公のマーティー マクフライは高校生でギターが弾けて、カワイイ彼女がいて、スケボーで学校に通うイケメンで映画を見ながらバカな小学生は「これだ!」と思う。
あくる日からは小学校にスケボーで通い始め、バス停に並ぶ地味な高校生たちを横目に「おれはナウだゼ!」と間違った優越感に浸る日々を送った。
そしてなによりマーティーの弾くギターに強く魅かれ、ダンスパーティーでジョニービーグッドを演奏するシーンは何度も繰り返して見た。
「オォー!!こりゃたまらんです!」
マイケルJフォックスの演じるマーティー マクフライは実在しないおれのロックスターとなったのである。
それからブルーハーツにハマりつつもストレイキャッツやエディコクラン、ジーンヴィンセントなどアメリカングラフテイ的な古き良きオールディーズに耽った。
やっぱアメリカやわ~。
そう信じて疑わなかったおれの考えが どデカイハンマーで叩き割られたのはそれからしばらく後の話だった。
アメリカから教えてもらったロックンロールでアメリカの批判をするのはおかしな話だがロックンロールの精神は不条理を覆すもので…
アメリカ政府のことは好きにはなれないがアメリカの音楽や映画は今でも好きなものが多いし
それはこの先も変わらないと思う。
張りぼてのようだった古き良き時代を越えて本当に愛することのできるアメリカの未来を願う今日この頃。