今シーズン初収穫。山桜蜂蜜をお供え! | Beehiveのはちみつがもっと好きになる!

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「世の中は三日見ぬ間の桜かな」 とは

世間の移り変わりの早いことを

桜の花の散りやすいのに例えた句ですが

 

今年の桜は平年より一週間くらい早い開花で

ミツバチの増殖が追い付かずに

かなりの苦戦をしいられました。

 

これは近郊の山桜の開花の様子。

お花見で定番のソメイヨシノとは違い

野生種の山桜は色の濃淡のバリエーションが豊富です。

 

そして

数ある野生種の桜の中でも蜜源として

特に有力なのが、このオオシマザクラ。

花びらの色は白く、また強い芳香を持つのが

特徴で、ミツバチが好んで訪花します。

 

かの有名な  " ソメイヨシノ "  は

この  " オオシマザクラ "  を父に

そして  " エドヒガンザクラ "  を母とする

交配種になります。

 

さて、こちらは我が精鋭たちの飛行場… 

いや、養蜂場でした(笑)

 

ところで、こんなに沢山の巣箱が

並んでいると、外へ飛び出した

ミツバチ達は他の巣箱へ間違えて

帰ってしまわないか心配になりませんか?

 

でも心配はご無用! 

ミツバチの能力は大したもので、

この中からちゃんと自分の巣箱を見分けるのです。

 

お昼前のひと時。

騒がしい羽音を立てながら

初めて巣箱の外へ出る若蜂たちの

飛行訓練が始まりました。

 

よくミツバチ同士で空中衝突しないものだなと感心します。

 

こうして新人さんのミツバチ達は

自分の巣箱やその周囲の景色を

よく記憶して、自分の家である巣箱の

位置を正確に覚えるのですね。

 

さて、巣箱の中から取り出した巣板を見てみましょう。

 

山桜のはちみつがたっぷりと貯まっています。

白く見える部分はミツバチが蜜ロウを被せた

蜜蓋(みつぶた)で、濃縮が済んで

十分な糖度になった蜂蜜を

空気と遮断させる役割があります。

 

蜂蜜は空気中の水分を

取り込みやすい性質があるため

このように蓋をしておかないと

せっかく濃縮した蜂蜜の糖度がまた

下がってしまうといけませんからね。

 

しかし、蜜蓋がかかったままでは

中の蜂蜜を取り出すことが出来ません

ので採蜜の作業ではこのようにナイフで

蜜蓋を全て切り取ってしまいます。

 

この銀色をしたドラム缶みたいなものは

蜂蜜を巣板から搾り出すための分離機

と呼ばれる道具で、洗濯機が濡れた衣類を

脱水する時のように遠心力を使って蜂蜜を取り出します。

 

蜂蜜を搾った後の巣板は、また元の

巣箱の中へ返してやることで繰り返し使います。

 

分離機の下側にある蜜口から流れ出す

琥珀色の蜂蜜。

収穫の喜びを感じられるときです。

こうして集められた蜂蜜は一斗缶に詰めて養蜂場から持ち帰ります。

 

瓶詰めが済んだ蜂蜜を一つ

 何はともあれ自宅裏の神社へ

お礼にお供えして来ました。

 

今シーズン初の収穫を

まずは山の神さまに捧げます。

 

余談ですが、神社とは本来

お願い事をするところではなく

お礼を言いに行くところだと私は思っています。

 

先にも書きました通り

オオシマザクラは数ある桜の種類の中でも

優れた蜜源なのですが

その発祥である伊豆大島に近いこともあり

伊豆半島一円にはオオシマザクラが

多く分布しています。

 

Beehiveの桜の蜂蜜が香り高く美味しいと

評価していただける理由は

このオオシマザクラによるところが大きいのです。