又また、卒業式の話で申し訳ないが、今年度、久々に5年生が卒業式に参加し、卒業式の歌を歌う事になった。卒業生に向けて、5年生が歌うのだが、その歌のピアノ伴奏をした子どもの話である。

 その子どもは、なかなか学級に馴染めず、学校には来ているのだが、保健室などの場所で過ごす事が多い子どもである。保護者も、その事について、とても心配されているのは言うまでもない。その子どもが、自ら希望してオーディションも受け、卒業式にピアノを弾くのだ。 

 卒業式当日、会場の体育館の外に数人の人影が見える。職員がその事に気付いて、その人たちに声を掛けていた。卒業式の最中である。

 後で聞いた話だが、その人達は、5年生のピアノ伴奏の子どもの保護者達だったそうだ。一人二人ではない。少なくとも4,5人の姿が見えていた。体育館の入り口の外から、体育館の一番前のステージでピアノを弾いている我が子の姿を一目見たかったのだろう。卒業生の保護者ではないので、体育館の中に入られるのを遠慮されたようだ。ピアノを弾く子どもを、遠くからビデオ撮影されていたようだ。

 本当に、卒業式には色々なドラマがある。