今年のクライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、全盲のピアニスト辻井伸行さん。
昨日、TBSの番組で特集をしていた。
ひとつひとつの彼の言葉が本当に素晴らしくて、涙が出てきた。
全盲という障害があるから彼を誉めたたえるのではない。
ピアノの音色が澄んでいる。彼自身を尊敬できる。
心からそう思った。
全盲ということを、障害と思わずに自分に与えられたものだと
受け入れ、ピアノという才能を開花させ、そのことに日々感謝しながら
生きている彼。
ピアノの鍵盤、両親の顔は見えなくとも、心の目で見ているのだと。
気配で分かるのだと。
日々目に飛び込んでくるものに文句ばかり言って、私は今まで
何を感じ取って生きてきたのだろうと深く反省した。
自身の目ばかりに頼って、何かを感じ取ろうとする心の目が
開いていないのかもしれない。
健康に生きて、就きたい仕事に就いて、家族もいて友達もいて
何が不満だというのだろう?
忙しい?結構なことじゃないの。
ストレス?そんなもの、吹き飛ばせるくらいの努力もせずに。
昨日のニュースを見て、渡辺えりさんも
「あー、生きる勇気もらっちゃった!明日からがんばろー!!」
と涙を拭いて言っていた。
私もそう思った。

」
