今年のクライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、全盲のピアニスト辻井伸行さん。

昨日、TBSの番組で特集をしていた。


ひとつひとつの彼の言葉が本当に素晴らしくて、涙が出てきた。

全盲という障害があるから彼を誉めたたえるのではない。

ピアノの音色が澄んでいる。彼自身を尊敬できる。

心からそう思った。


全盲ということを、障害と思わずに自分に与えられたものだと

受け入れ、ピアノという才能を開花させ、そのことに日々感謝しながら

生きている彼。

ピアノの鍵盤、両親の顔は見えなくとも、心の目で見ているのだと。

気配で分かるのだと。


日々目に飛び込んでくるものに文句ばかり言って、私は今まで

何を感じ取って生きてきたのだろうと深く反省した。

自身の目ばかりに頼って、何かを感じ取ろうとする心の目が

開いていないのかもしれない。


健康に生きて、就きたい仕事に就いて、家族もいて友達もいて

何が不満だというのだろう?

忙しい?結構なことじゃないの。

ストレス?そんなもの、吹き飛ばせるくらいの努力もせずに。


昨日のニュースを見て、渡辺えりさんも

「あー、生きる勇気もらっちゃった!明日からがんばろー!!」

と涙を拭いて言っていた。


私もそう思った。

月曜日ってなんか憂鬱。

仕事に行けばそうでもないけど、行くまではもうダメ。

日曜日の夜に「あーあ・・・」ってサザエさんを見ながら思うこの気持ち。

みなさん、一度は経験あるよね!?


しかし、そんな憂鬱を吹っ飛ばす人物が一人。

わが校のALTの外人の先生。

ひとりで

「Happy Monday!! Yeah!!」

とかなんとかひゃっほうと喜んで叫んでいる笑。


「えー、なんでー??Blue Mondayじゃないの~・?」


って言っても、


「なんで!?」


と言われる。


いや、むしろなんで月曜日から元気なん・・・!!


朝もランニングシャツで汗だらけで来て

「10キロジョギングしてくるんだ、ハッハッハ。」

と、汗だくだくで話す姿は、やっぱ外人だな~~と思ったりする。


運動してるから元気なのか?

ふーむ。でも、毎日テンション高くハッピーに過ごすって大事よね。

日本人は基本ネガティブ思考な気がするから、外国に妙にすがりたく

なる私の気持ちは彼らのハッピーオーラにあるのかもしれない。




仕事が忙しく、なかなか自分のことや周りのことがおろそかになっていていけないと思う。


そんな私にとって、金曜日と土曜日の夜は自分の時間に使える有意義な時間。

(日曜日はもう、ちょっと憂鬱)

そこで、久々に本を読んだ。


それが、これ。


湊かなえ 「告白」


2008年本屋大賞1位を取っていたし、王様のブランチにも紹介されていた。

本を買うとき、本屋大賞を取っている本はハズレがない。

要は、専門家の人がコメントを寄せたような芥川賞とか直木賞とかは、

凡人の私から見て良さが分からないこともあるっていうこと。

それに比べて本屋大賞は、本屋に勤めている私たち一般ピーポーと

近い従業員の方々からの目線で選ばれているからかなんなのか、

妙に人気のよさに納得しちゃう。

「夜のピクニック」とか「一瞬の風になれ」とかもかなりおもしろかった。

そんな本屋大賞1位をとった、「告白」。

私の好きなミステリーだし、と軽い気持ちで読み始めた。


止まらん!!!


結局昨日の夜からゆっくり読もうと思ったのに、夜中までに読破してしまった。

しかも読み終わった後は、なんとも言えない気分が・・・。

言葉で表すなら「どよ~ん」。

なんだかすっきりしない気分で、ちょっと鳥肌が立ってしまった。

妙に寝る時怖くなっちゃったり。

でも、作品はかなりおもしろい!!おもしろいというか、なんだこの作家!?と

思ってしまった。ダヴィンチ・コード以来の衝撃だな~~。


この作品、舞台が中学校なんだけど、妙に自分がリンクしてるような言葉が

出てきたりしてそれもちょっと怖かった(笑)。

いろんな登場人物が独自の目線で事件のことを語っていって進行するのだけれど、

誰に一番共感できるのかといえばどれもできない。

教壇に立っている身としては、

「おいおい、先生いいのかよ。」

って突っ込みどころもたくさんあったけど。

でも、生徒の心の闇とか読んでると、普通にあるよなこのかんじ。

と思ったり。

妙にちょっと変で、でも現実離れしてなくて人間くさい感じが出ているのが

臨場感をだしている気がする。

しかも、最後がハッピーエンドじゃない・・・。

読み終わった後の「どよ~ん」は、それなのか?いや、それだけじゃないよな~~。


最後の1ページまで、堪能いたしました。

何を隠そう嵐ファンな私。

今年10周年と言っていた。

デビューの時から好きだから、私のファン歴も10年・・・。

ほえ~~~。

近頃すごい人気で、驚くばかり。


そんな私のもとに、ニノの主演舞台のお手紙が。

「ひゃっほう!これは東京進出だぜ!!」

って思ってたのに、毎日の忙しさに負けて


いつの間にやら締め切りが過ぎた。ガクリ


あああ、行くなということか。(いや、忘れただけだろう)

どうせ当たらないって分かってるけど~、こんな自分よバカバカバカ~~!!


ま、舞台よりもコンサートの案内に期待。


今日の面白話。

職員室へ生徒が。

「失礼しま~す。●ねん●組の●●です。」


私「なんでしょう?」


「・・・僕、何しに来たんでしょう?」


私「・・・・。知らんわい!!あんぐり


あー、びっくりした。思いっきり笑ってしまった。

人生って、道と似ている。山道


「道はだれにでもひらかれている。しかし、道には曲がり道や坂道、迷路などがある。そのどの道を歩むかは

分からない。でも、分からないからこそ歩いてみたいのかもしれない。」


道徳で、「道はだれにでもひらかれている」という文を読んだ時に、生徒に文章を作らせたら

こんな答えが。


うーん、妙に納得好


子どもたちって、たまにこんなするどい視点を投げかけたりする。

だからこそ、教員っておもしろいのかも。


教員やってると、しみじみ大人が偉いんだという概念が違うもんだと思い知らされるなあ。