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【シンガポール駐在員】これが知りたかった!

シンガポールにて妻1人、子供1人、猫1匹と暮らす日系企業の中間管理職駐在員。シンガポール生活の豆知識や、マイルの貯まりやすいクレジットカードの紹介などなど、シンガポール駐在員が知りたかったあれこれを、可能な限り分かりやすくご紹介します!

(この記事のサマリー)

駐在員の皆様、クレジットカードは何をご利用でしょうか?堅実な方は、キャッシュバックが充実したクレジットカードをご利用頂くことをオススメしますが、年に1度や2度(and more)は海外旅行に行きたい!と言う方であれば、マイルが貯まるカードがオススメです。
 
筆者も、駐在1年目は、会社に勧められるがまま、DBS銀行に口座を作って、一緒に申し込んだAltitude Cardを使って、シンガポール航空のマイルを貯めていました。還元率は1.2マイル/ドルなので、年間利用額60,000ドルに対し、年間72,000マイルくらい貯まりました。これだって、家族4人でシンガポール航空(SQ)エコノミークラスでインドネシア・バリ往復(1人15,000マイル×4人=60,000マイル)できますし、金額にすると、1人400ドルとして、400ドル×4人=1,600ドルくらいに相当しますので、クレジットカードのポイントはマイルに交換するに限る訳です。
 
しかし、いろいろ調べてみると、少し工夫すれば、通常のクレジットカード利用だけで、年間18万マイル以上貯まることが判明。これは、家族4人シンガポール航空のビジネスクラスでバリ往復(1人38,000マイル×4人=152,000マイル)できます。金額に換算すると、1人1,200ドルとして、1,200ドル×4人=4,800ドルくらいに相当。年間利用額60,000ドルで、4,800ドルの還元と考えれば、還元率は脅威の8%です。
 
さらに、追加で、下記、2)預金で貯めるで年間3万マイル、4)家賃で貯める(2020年7月追記)で年間11万マイルを合計すれば、年間32万マイルに到達。これは、家族4人ビジネスクラス・バリ旅行が年に2回(1人38,000マイル×4人×2回=304,000マイル)できちゃったり、夫婦2人ファーストクラスで日本に一時帰国(1人140,000マイル×2人=280,000マイル)できちゃったりする水準です。
 
シンガポール駐在員の方で、東南アジア近隣諸国を駆け回っているだけでは、大してマイルは貯まりませんし、日本やオーストラリア等に何度か行く方であっても、飛行機で年間32万マイル貯めるのは至難の業と思います。是非、この記事を参考に頂き、年に1度や2度、家族で豪勢にビジネスクラス旅行なぞを打ち出し、駐妻の機嫌を保ち、皆様のシンガポール駐在生活を潤いあるものにして頂けば、いちいちこの記事を書いた甲斐もあると言うものです。
 
<結果発表(2021年)> (本文の前ですが、、、)

 

2021年12月31日、シンガポール航空さんからマイル明細的なメールが届きました。それによると、、、皮算用の年間32万マイルを超える、年間35万マイル貯めることができました!!!(パチパチパチ~)。ちなみに、飛行機は1回も乗っておりません、、、ちなみに、シンガポールは2回ワクチンを打っていれば、2022年4月1日から、入国前後のコロナ検査や隔離が不要になったので、早速、マイルを使って旅行の予約を開始したところです♪(昨今の原油価格高騰・円安により、日系エアラインだと、日本シンガポール往復で燃油サーチャージだけで5万円以上かかりますが、シンガポールエアラインだと燃油サーチャージがかからないのでお得です♪)

 

 
 

<皮算用>

 

1)カード利用で貯める

いろいろなクレジットカードを調べた結果、標準的(って何?)な駐在員には、以下の組み合わせが最適であると信じるに至りました。年間利用額60,000ドルに対し、187,600マイルを期待できます。どのカードをどの出費に使うかは、後述します。

 

クレジットカード名 1ドルあたり(マイル) 月間利用額(ドル) 年間利用額(ドル) 月間マイル 年間マイル マイル単価(マイル/ドル) 年会費(ドル)

①UOB Visa Signature Card
4.0 2,000 24,000 8,000 96,000 4.00 214

②KrisFlyer UOB Credit Card
3.0
 
1,000
 
12,000
 
3,000
 
36,000
*10,000
3.82
 
192
 

③UOB PRVI Miles Amex Card
国内1.4
海外2.4
 
1,000
1,000
2,000
12,000
12,000
24,000
1,400
2,400
3,800
16,800
28,800
45,600


1.65


256
    5,000 60,000 14,800 187,600 3.13 662

 

*②KrisFlyer Cardは、毎年の更新時に10,000マイルが自動付与されますので、加算しています。尚、③UOB PRIVI Amex CardもAmexブランドなら、年間50,000ドル使うと、20,000マイルもらえますが、こちらは少しハードルが高いと思い、加算しておりません。

 

★カードの使い分け・留意点

 

クレジットカード名 使い方・留意点 例)利用店舗

①UOB Visa Signature Card
4マイル/ドルとなるのは、
(1) PayWave及び外貨利用(外貨ならOnline決済でも可)に限る
(2) 2,000ドル/請求締め(12日前後)迄。それ以降は0.4マイル/ドルなので、他カードを使う
(3) 1,000ドル/請求締め(12日前後)のミニマムスペンドあり、満たさないと0.4マイル/ドルなので、最低1,000ドル/請求締めは使う
日頃の買い物でPayWaveが使える先(ドンキ、明治屋、FairPrice、高島屋など)
Cold Storageは対象外(UOB$ Programmeなる還元率の低いサービス対象)なので③を使う

②KrisFlyer UOB Credit Card
3マイル/ドルとなるのは、
(1) シンガポール航空、シルクエアー、スクート

(2) Dining、Food Delivery、Transport
上記以外は、1.2マイル/ドル
※(2)で3マイル/ドルをもらうには、年間500ドル以上の(1)の利用が条件。通常の1.2マイル分はすぐ反映されますが、残り1.8マイルは年間500ドル以上の利用を確認し、翌年度反映となります。
※Online Shoppingも3マイル/ドルの対象ですが、clothes, shoes, jewellery, accessories and bagsを中心とするfashion websiteのみ対象で、LazadaやAmazonは対象ではありません、、、涙
※Travelも対象ですが、Expedia、Agodaは③UOB PRVIを使って6マイル/ドルの方がベターです。
(1) SQ、SilkAir、Scoot
(2) 外食全般
(Fast Foodも可)
フードデリバリー(Grab Food、Food Panda等)
タクシー(Grab、Gojek、Comfort等)、
MRT(SimplyGo利用)

③UOB PRVI Miles Amex Card
上記に収まらないカード利用すべて(※1)
・シンガポールドル利用 1.4マイル/ドル、海外2.4マイル/ドル
・Expedia、Agoda利用は6マイル/ドルです
・Amexブランドのカードなら、最大年8回のチャンギ空港へのタクシーサービスがあります(※2)
 

 

上記をまとめますと、まず、①Visa Signature Cardを、PayWaveが使える店で、2,000ドル/請求締め(12日前後)まで使いましょう(くれぐれも、1,000ドルのminimum Spendはクリアしましょう)。次に、SQ・SilkAir・Scoot、外食、Food Dlivery、タクシー、MRTは②KrisFlyer Cardを使います。残りは、③PRVI Amexを使うというのが基本ルールです。駐在員家庭で利用が多いであろう分野で、効率的にマイルを貯めれる組み合わせだと思います。また、3枚のカードが、VISA、Master、Amexの3ブランドに分散しているのも、ちょっとした利点です。

 

(※1)③UOB PRVI Amex Cardはすべての利用が1.4マイル/ドル以上であることが利点です。還元率だけで言えば、Bank of Chinaに1.5マイル/ドルのカードがありますが、0.1マイル/ドルの差ですし、カード会社が分散すると、ポイントが分散するデメリットがありますので、③UOB PRVI Amex Cardをオススメします。一方、②KrisFlyer Cardでも1.2マイル/ドルを得られますので、③の年間256ドルの年会費やカード枚数が増えるのが嫌な方は、③を持たない手もありますが、筆者は、以下(※2)のタクシー特典(45ドル×8回=360ドル)だけでも年会費の元が取れると思っており、③UOB PRVI Amex Cardを持つ価値は十分あると思っています。

 

(※2)③UOB PRVI Cardは、VISA, Master, Amexから選べますが、Amexが良いです。Amexには、四半期に2回(最大で年8回)、チャンギ空港への送迎タクシーが付いてきます。提携タクシー会社に電話をすると、広々としたアルファードが迎えに来てくれ、豪華な気分です。一旦、利用料金45ドル/回を立替えますが、次の四半期の明細にキャッシュバックされます。キャッシュバックは、タクシー申込日(タクシー乗車日基準ではありません)と同じ四半期に海外での利用が1,000ドル以上あることが条件です。海外での利用は、現地でカードを提示して利用したものに限られ、Online決済(海外航空会社へのOnline支払いや、Expedia、海外通販など)は含まれません。

 

2)預金で貯める

UOB銀行でKrisFlyer UOB Depositアカウント(※1)を作ると、毎月口座残高5%分のマイルがもらえます。例えば、50,000ドルを預金しておくと、50,000ドル×5%=月間2,500マイル×12か月=年間30,000マイルもらえます

 

但し、マイルをもらうには、Credit Card(※2)の利用が必要です。具体的には「Credit Card利用額の5倍(※3)」又は「残高の5%」のいずれか低い方、がもらえるマイルになります。今回の例の場合、Credit Cardを月間500ドル利用すれば、500ドル×5倍=2,500マイルとなり、預金残高5%分(2,500マイル)が満額もらえる計算です。口座残高は、毎日の平均残高が採用されます。例月、第4営業日までには、前月分のマイルが、シンガポール航空のマイルに反映されており、スピーディな印象です。

 

(※1)いわゆる普通口座で、KrisFlyerと提携した預金口座。金利利息も年率0.04%ですが付きます。

(※2)②Kris Flyer Cardと③PRVI Miles Cardの利用額が計算対象。①VISA Signature Cardは対象ではありません。請求締め(12日前後)ではなく、毎月1日〜月末迄の利用料金で計算されます。

(※3)2,000ドル以上の給与振り込みがあれば6倍になります。

 

3)他サービスで貯める

マイルを貯めるには、1)、2)が王道ですが、他にも、GrabポイントをKrisFlyerマイルに交換したり、Chope(レストラン予約)のポイントをKrisFlyerマイルに交換するなど、全てをマイルに寄せると、年間数千マイルは貯まるかと思います。また、KrisFlyer Spreeのように当該サイトを経由して、通販サイトを利用するとマイルが貯まるサイトもあります。

 

4)家賃で貯める(2020年7月追記)

Fintechとは素晴らしいものです。シンガポールのスタートアップCardUpと言う会社のサービスを使うと、家賃の支払いでマイルが貯まる時代になりました。具体的には、利用者がCardUpにクレジットカードで家賃を支払う(但し、2.25%~2.6%の手数料がかかります)と、CardUpが家主に家賃を振り込んでくれる、と言うもので、正直Fintechと呼べるほどの仕組みではありません(笑。

 

例えば、毎月5,000ドルの家賃を、上述の ③UOB PRVI Miles Amex Card で支払ってみましょう。Amexの手数料は2.6%なので、130ドルの手数料がかかる為、毎月5,130ドルがCardに課金されます。年間にすると、支払い総額5,130×12か月=61,560ドル。マイルは、61,560×1.4マイル=86,184マイルとなります。さらに、③UOB PRVI Miles Amex Card は、年間支払額が50,000ドルを超えると、毎年20,000マイルのボーナスが付きますので、86,184+20,000=年間106,184マイル獲得できます。さらに、クレジットカード利用により、現金の支払いが1か月ほど遅れる為、その分、KrisFlyer UOB Depositアカウントに、家賃相当額(この例では5,000ドル)を預金できますので、2)預金で貯めるの通り、60%相当のマイル(=年間3,000マイル)を受け取れますので、合計すると、年間109,184マイルが獲得できる計算となります。

 

一方で、手数料総額は130ドル×12か月=1,560ドルとなります。マイル価値は路線・座席クラスによって変わりますが、前述のバリ・ビジネスクラスですと、38,000マイルで1,200ドル換算ですから、109,184マイルで1,560ドル換算なら、全然、元が取れることがお分かり頂けるかと思います(但し、エコノミークラス利用ですと換算率が1/3くらいになりますので、むしろ航空券を現金で購入した方がお得なケースもでてきます)。即ち、家賃など、従来Cardで支払えなかったり、GIROで引き落とし等であった教育費支払い等をCardUpに変更すると、結構なマイルが貯まるのではないかと思います。

 

最後に宣伝になりますが、CardUp登録の際は、私のRefferal Code(KAZUYUKIY814)を入力いただくと、申込者及び私の両方に20ドルが頂けるそうなので、是非ご利用下さい。

 

まとめ

上記を合計すると、1)クレジットカードで18万マイル、2)預金で3万マイル、3)他サービス を合算すると、年間21万マイル。さらに4)家賃の11万マイルを合算すると年間32万マイルほど貯まる計算になります。これらに出張等でのマイルを加算して、毎年の家族旅行を充実させて頂ければ幸いです。日本・シンガポール往復ファーストクラスは14万マイルなので、夫婦28万マイルで毎年ファーストクラスで一時帰国だなんて、駐妻の機嫌も最高潮になっちゃうんじゃないでしょうか。マイルって本当にすごいですね。それでは、みなさん、ご機嫌よう。さよなら、さよなら(淀川長治風)。