突然かかってきた。
おかんが電話してくるなんて、
1年に一度、あるかないかだ。
正直、ちょっと嫌な予感がした。
数日前のこと・・・
ラインで連絡してきた妹に
ずっと出張中であることを伝えたら
「あれ?そこにおじさん居るよ」と。
社会人になって、
田舎を出て
しばらくして祖父母が亡くなってから
親戚付き合いをしなくなった。
意識したわけでなく、
自然とそうなった。
まぁ、兄妹ですら、
冠婚葬祭でも無い限り
揃うこともないのだから。
で、
おかんにメールで確かめてみた。
おじさんというのは、
おかんの弟なのだ。
すると、
なんの説明も、
何もなく、
住所だけの返信が来た。
それが
数日前。
電話にでると
慌てた感じで、
歳も歳だから
最初は良く聞き取れなかったが、
こう言った。
「そこに、おじいさんと、おばあさんがいる」
もちろん、最初に書いたように
すでに亡くなっている。
決して怪談ではなくて、
そのおじさんが
おじいさんと、おばあさんの位牌を
守っているというのだ。
その事実を思い出したのか
慌てて電話してきたようだ。
まだその地に居る。
おじいさんと、おばあさん。
いや、
じーちゃんと、ばーちゃん。
男の初孫だった兄と私を
異常なくらい
可愛がってくれた。
情けない孫を心配して、
呼んだのかな?
じーちゃん、ばーちゃん、
いつも、いつも、
そうやって僕を呼ぶ。
亡くなるときもそうだった。
東京に居たが、
ふと思いたって
なんの連絡もせずに
関西まで
会いに言った。
数日後に亡くなった。
社会人の僕に
お小遣いをくれようとした。
会いに行こうと思う。
胸はって会えるような立派な大人には
なってないけど。
お小遣いはいらないからね。











