歌う言葉

歌う言葉

懐かしの洋楽を日本語で歌ってみたい!

1973年リリースのエルトン・ジョンのアルバム「ピアニストを撃つな!」収録曲です

フランソワ・トリュフォーの映画「ピアニストを撃て」からインスパイアされたアルバムで全曲エルトンと作詞家バーニー・トーピンの共作となっていて演奏は黄金期のエルトン・ジョン・バンドが務めています

「僕の歌は君の歌」のヒット以降途切れることなくヒット曲・アルバムを量産していたエルトンですが中でもシンプルでストレートに分かりやすい曲調のこの曲は大ヒットとなりラジオからも繰り返し流れていました

当時はアーティストの情報なんかも限られていたのでシングルやアルバムのジャケット写真から想像したりしていましたが最初のエルトン・ジョンは凄くナイーブで陰のある青年といった印象でした ミッシェル・ポルナレフなんかも「シェリーに口づけ」のジャケットなんかは大人しい雰囲気のイラストでした(確か来日公演をした時にはもうあの鳥人みたいな格好になっていた気がします) 何故かギルバート・オサリヴァンは1930年代くらいの格好が使われていましたね エルトンもこのアルバムの頃には髪はショーットカットで大きなトンボ眼鏡でのイメージで伝わってきていたと記憶しています 当時T・レックスやデヴィッド・ボウイがグラムロックという括りで流行っていたのでその流れだったのでしょうか(リンゴ・スターが監督したT・レックスの映画「ボーン・トゥー・ブギー」にもエルトンは出演しています)

この曲の詞・曲とも50年代~60年初め頃に流行ったロックンロールへのオマージュといった内容で当時の若者達の姿をノスタルジックに唄っています 流石にその時代の事は知らないのですがゴーゴーダンスなんて呼ばれていた踊りのスタイルとしてスイムやモンキーダンスなんて呼び名があった踊りは薄ぼんやり覚えています そんな踊りの一つがクロコダイル・ロックなのだと思います その頃の曲の中には「シー・ユー・レイター・アリゲーター」というワニにちなんだヒット曲もあったようです この曲のコーラス部分は「スピーディ・ゴンザレス」という曲と似ているという事で後に和解したものの訴えられたりもしました

あまりにヒットしたせいかオマージュという軽いノリで作ったせいかエルトンもバーニーもこの曲への執着はあまり見せていません 歌詞の内容も1番ではロックンロールが流行り始めて次から次へと新しいダンスが生まれてそれをいち早く覚えては週末を踊り明かすカップルの姿と2番では少し時が経って別れてしまった彼氏がその様子を懐かしく思い返してる情景が歌われるというシンプルなものです それでも歌詞に出てくる女の娘の名前がスージーでそれは当時の女の娘に人気があった名前だったり別れた理由も外国から来た別の男性に目を奪われてしまったからと何かイングリッシュ・インヴェージョンを思わせる状況だったりしています

エルトンにとってもこの曲の大ヒットはスターダムに躍り出る重要な出来事で映画「ロケット・マン」でも演奏中にスローモーションでステージ上に浮き上がるシーンで表現されていましたね

あまりあれこれ考えて作ったものより軽く作られたものの方が却って大ヒットすることはよくあるようです 聴く側も何かストレートにハッピーになる曲を欲していた時代だったのかもしれませんね
シンプルに音楽って楽しいなって思わせてくれる名曲ですね


まだロックは走りで
僕らはゴキゲン
手を取り浮かれた
イカシた車と隠れ家


何よりも熱いのは
あの日のクロコダイルロック
まだ誰も知らない
飛び切り素敵なダンスさ


踊りは刺激的
足が動き出すよ
初めての気分
もう二度とない


金曜の夜には
彼女も着飾って
ダンスも霞んでしまうほどさ


やがてロックは消え去り
彼女ももういない
泣きながら夢見る
イカシた車とブルージーン


誰にも消させない
あの日の
クロコダイルロック
すぐに覚えたのさ
永遠に続くと夢見て


踊りは刺激的
足が動き出すよ
初めての気分
もう二度とない


金曜の夜には
彼女も着飾って
ダンスも霞んでしまうほどさ

 
 
 
 
 
 
 

発表間もない頃のライヴ映像

フライングVも流行りましたね