昭和の時代、リアルタイムで観ていた「土曜日の虎」。TBS系1966年制作の連続TV映画(全20話)です。

以前、チャンネルNECO(CS)で放送、録画したものを鑑賞しています。

 

最近、50年の時を経て、DVDで全話初ソフト化されましたお祝い

懐かしの作品が鑑賞できる、嬉しい時代になりましたね。

 

「土曜日の虎」は

企業コンサルタントの一匹狼、津村公(成田三樹夫)と、彼を助けるアシスタント2人(江波杏子、工藤堅太郎)が悪と対決するアクションドラマ。

主演の成田三樹夫がカッコいい、江波杏子が美しく若々しいビックリマーク貴重な作品です。

大映テレビ室の制作ですから、懐かしい大映の中堅俳優が多数出演。

ゲストも野際陽子、南原宏冶、田中邦衛、渚まゆみ、九重佑三子、地井武男、中原早苗など、昭和に活躍された実力俳優の顔ぶれが楽しい。

山下洋輔の音楽も素敵ですニコニコ

 

原作は梶山季之(かじやまとしゆき)で、何と主題歌「夜は二人で」も作詞しています。

唄は藤久仁子(内田あかり)で、第8話「甘い樹液」にも出演しています。

終盤になって青山和子に交代しているようですが、理由は判りません。

https://www.youtube.com/watch?v=ttPkYzHdx6g 主題歌「夜は二人で」

 

梶山季之は1962年、産業スパイ小説「黒の試走車(テストカー)」のヒットで、ベストセラー作家になり、推理小説、時代小説、風俗小説などを量産しました。作家活動中に45歳で急逝(病死)したのが惜しまれます。

<梶山季之>

 

梶山季之の作品は

「黒の試走車」(大映 増村保造監督・田宮二郎主演)

「やくざの勲章」(大映 井上梅次監督、田宮二郎主演)

「夜の配当」(大映 田中重雄監督、田宮二郎主演)

「黒い凶器」(大映 井上昭監督、田宮二郎主演)

「女の警察」シリーズ(日活 江崎実生監督、小林旭主演)

など多数映画化されました。

大映作品は殆ど田宮二郎が主演を務め、その風貌が作品と似合っていました。

 

「土曜日の虎」にも「黒の試走車」の回が最終回に前後編で放映され、脚本は映画「黒の試走車」と同じ石松愛弘が冴えたストーリーを展開、映画版で有名な8ミリ映画の読唇シーンも登場します。

 

「土曜日の虎」を観ていて、昔読んだ梶山季之の小説を再読したくなり書店に立ち寄りましたが、見つかりませんでした。時代が変わったんですね。

 

ブックオフで岩波現代文庫版「黒の試走車」を見つけて購入、図書館にも作品が数冊ありましたので、借りて読みました。

最近、光文社文庫から昭和ミステリールネサンスと題して「地面師」が発刊されています。

(文中、敬称略とさせていただきました。ご了承ください。)

 

別途”「土曜日の虎」(TV映画)と梶山季之(原作)<その2>”で、

「土曜日の虎」全20話の詳細を掲載します。