こんにちは。
今回は中小企業診断士2次試験について勉強方法を紹介したいと思います。
私は1次試験では苦戦したものの2次試験は楽しいと思えたこともあり、1次よりは苦戦せずに合格できたと思っております。(それでも1回落ちましたが
)
2次勉強履歴
予備校:1次合格前(1月~4月ごろまで)に3か月間だけMMCを受講
教材:MMC教材・ふぞろいシリーズ・EBAメソッド
勉強時間:2年目 100時間 受験出来ず(1次敗退)
3年目 200時間 不合格
4年目 300時間 合格
事例1から3についてのポイント
今からお伝えすることは最重要です。
小手先の話ではなくこの試験の根幹や前提といったことになります。
①事例会社は何かしらの問題を抱えている
当たり前ですが、現状で収益に問題がある会社が事例になっております。
収益の低下や横ばいから脱却して、経営を健全化したいと思って中小企業診断士に相談を行っています。
したがって施策や改善策は最終的には売り上げが向上する案か費用を削減する案しか回答のしようがありません。(直接的に書くわけではないですが)
②戦略レイヤー(階層)を強く意識する。
これが分かっていないとに受かる可能性は低くなります。
設問はどのレイヤーの回答を求めているのかすべての設問で意識する。
レイヤー大きく3つあり
ⅰ.成長戦略
ⅱ.競争戦略
ⅲ.オペレーション戦略
ⅰ.成長戦略
成長戦略はアンゾフの成長マットリックスで考えていくのが鉄則です。
企業が今後売り上げを伸ばしていいくために「どのような市場で、どのような製品を投入していけば成長出来るか」の観点です。
したがって市場と製品の広がりで答える。
例えば、「今後の展開としてどのような施策を行っていくべきか」という設問があったとしたら
「誰に」「何を」「どのように」してが基本的な回答。
○○市場に○○製品などの新商品を、営業部を強化しながら売り上げを向上させる。
という感じで答えていく。
ⅱ.競争戦略
競争戦略には3つの考え方があります。
コストリーダーシップ戦略・差別化戦略・集中戦略。
基本的にコストリーダーシップは大企業の戦略なので、大きな投資ができない中小企業はこの戦略は使えません。
設問で「競合他社があるなかでの生き残り戦略」を聞かれたら、他社とは逆の方向に進み差別化集中を行って高付加価値事業へ育てるとういう回答が基本となる。
レイヤーを間違わない回答をするだけで簡単にこの設問では7割が取れると思います。
逆に競争戦略を聞かれてるのに、成長戦略での回答や、個別のオペレーション戦略での回答をしてしまうと、6割は絶対確保できません。
ⅲ.オペレーション戦略
オペレーション戦略は、
事例1なら組織構造(構造・階層・権限・コミュニケーション)に関することと制度(評価・教育・報酬・雇用)に関すること。
事例2なら4Pに関する事。
事例3なら生産計画・生産方法・生産統制に関すること。
これがオペレーション戦略になります。
問われ方は、成長戦略や競争戦略と違い個別具体的になり、問われ方は
「具体的な改善策や施策を」「組織をどのように○○〇」「マーケティング施策を」と問われます。
レイヤーを意識して回答ができないと、合格には近づけません。
必ず設問解釈時にレイヤーの格付けを行いましょう。
くどいですがこの作業は必須です。
③テーマに沿った回答を心がける
事例に出てくる会社は、当然問題がある会社です。
したがって中小企業診断士と何を行いたいか。
事例の最終段落に大体の経営者もしくは中小企業診断士の思いが書き綴れれている場合が多いです。
例えば
「経営改革を行うには有能な人材の確保が必要である」
「市場が縮小する中で生き残るためには成長が必要である」
(成長はアンゾフで考えて間違いありません。新たな商品を既存の市場に投入するか、既存の商品を現在の商圏外に展開していくのがセオリー)
「短納期・多品種少量生産に対応していく必要がある」
これらは、ある意味方向性が既に書いてあって半分答えを教えてもらっているようなものです。
すべての設問でテーマに合った回答ができるとは限りませんが、半分以上はテーマに沿った設問になっているし、逆に設問の意味が分からなかったりしたときは、テーマを意識すれば意味が理解できる可能性もあります。
たまに「わたしはテーマは意識しません。なぜならテーマの解釈を間違えてしまうとほとんどの設問で失点してしまうから」という方がいるようですが、私の考えはテーマの解釈を誤解していまうのであれば、そもそもこの試験に合格する読解力は無いように思います。
テーマは最後の段落に書いてありますし、テーマを把握すること自体は難しくありません。
回答に迷った時の羅針盤にもなります。
是非、「最初の設問から最後の設問まで」、一貫性のある回答が出来るようテーマを強く意識して下さい。
今日は大きく3つの視点について書いてみました。わたしもそうでしたが、受験生の方はミクロ的なテクニックを習得しようと頑張り勝ちですが、マクロの視点で試験全体を俯瞰しないと合格には近づけないと思います。
大局的な把握が出来るようよう訓練してみて下さい。![]()
