~Dear me~ -16ページ目
そんなフリすら見せないのに
さりげなく口から零れることば
ひとつでもー。
特別な日は
エフェクターがかかって
耳の裏に届いて
左胸めがけて
落ちていく
でしょ。
毎年、いろんなことを抱えて
ここでこうして
見上げている空。
子供達が大きくなって
彼女たちもそれぞれ忙しくなって
そのうち、1人でここへ来るようになった。
でも昨年は、ここには
子供と子供の彼と一緒にいて。
今年は、違う年上の彼といるみたい。
10年くらい前、
イチョウの落ち葉にはしゃいで
喜んだ彼女たちに
置いていかれたみたいー。
子離れが難しくて
ギクシャクしてばかり。
胸が詰まりそうで
遺影の母を
聞くともなしに
眺めています。
ママ
お母さんも
こんな気持ちだった?
そうそう。
好きになられるのに慣れているひと と
好きだけで生きていけるひと。
全てを知りたいひと と
ただ 一緒に居るだけで満たされるひと。
シンドいから
最後まで 騙してくれないとー。

