父親は、穏やかで
とても優しい人でした。

性格の激しい母親とは
全く正反対な性格。

父は私のことをたくさんたくさん
愛してくれていました。
父の傍にいることが大好きで、
父が帰ってくるとべったりでした。

私は父の事が大好きでした。

父親が怒ったり、
声を荒らげた所は見たことがありません。
もちろん悪いことをすれば
静かに諭す感じで、
叱ることはありましたが、
怒られた!!というような記憶はありません。

ただ、父親の欠点は……

人が良すぎること。

バカみたいに人を信じて裏切られ…

家を買おうとして
詐欺に合い、家もお金も失ったり…
人の口車に乗せられたり…
そのせいで億単位の莫大な借金を背負い
蒸発しなければならなくなってしまった。


あとは、女性にだらしないとこ。

出て行くどれ位前からかは
わからないけど、
母親以外に女性が出来て
アパートをかりて半同棲状態だったらしい。
家に帰ってこない日も
多かった様な気がします。

いつも、家から出掛けようとする父親に対し、
鬼のような形相の母親が怒り狂っていて
出て行く父親に対し、玄関にあった
鏡を投げつけていたのを記憶しています。
新しいのを買っても投げるので、
数枚あった鏡はなくなってしまいました(笑)
その後、泣いている母の後ろ姿を
ぼんやり眺めていたような…
ここは記憶が曖昧。


父親が出て行く少し前に、
家族でドライブに行き、
リゾート施設に行ったのを覚えていますが
何をしたのか覚えてなくて…

今、思い出すと、
なんだか、これが父親と最後になるような
異和感を感じたのを思い出しました。
(私、めっちゃこんな勘がいいのですあせる)


その予感は的中しちゃいました…。

続く。