14歳も年上の母と、若くてやんちゃな父の間に
大きな女の子として、手王切開で私は産まれました
年を重ねてからの育児ということもあり
とてもとても慎重に、大切に育てられました
危険なことやストレス、出来る限りの摩擦から私を遠ざけ
人に優ししくすることや思いやりを教わりました
でもそのことは、社会に出てからぶつかる様々な摩擦に
自分で対応することができず
病気へと落ちていく一因であったとも思っています
母は40歳を過ぎるまで、ずっと一人で働き
お酒が大好きで、ギャンブルもする男勝りな女性でした
父は、若いうちから修行し大工になりましたが
これまたギャンブル好きで
苦労した後、飲み屋で出会った母と恋に落ち
すぐに結婚しました
小さい時から勉強が得意だった私は
成績はいつもトップ
学級委員や生徒会も何度も経験しました
高校に入ってからも成績はトップ5で
『国立大学も手が届く!』と
毎日コツコツと勉強しました
テスト勉強をする私の後ろで
麻雀に明け暮れる両親に対し
『絶対この家を出て、一流企業に勤めるんだ!!』と
歯を食いしばり勉強したことを、よく覚えています
しかし、いざ国立大学に合格し入学すると
思いは一転し、『そんなに上を目指してどうするんだ』と
勉強はそっちのけ。バイトとばかりして遊んでいました
当然、就職活動はボロボロ
なんとか小さな会計事務所に入社しました
ですが、学生時代に目標をすっかり見失い
もともと摩擦に弱く、何とか逃げることばかりを考え
どうにかして自分に優しくしてくれる状況を求めていました
一年くらいで転職し、変わらない状況の中で
ある日突然、そこにはいない人の声が聞こえたのです
私は2階で同僚の方とお弁当を食べていました
すると不意に、1階にいるはずの人の話す声が聞こえたのです
私は一瞬、『そんなはずはない』と思いましたが
日増しになるその声を、『そんなこともあるのだ』と
どんどん信じて行きました
それが、統合失調症の入り口だったのです