shun's high flying birds

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9月24日、新潟はジュビロ磐田に0-1で敗れ、俄かにサポーターの間にも不穏な空気が漂い始めました。



個人的には、この試合、見ていてとても心が痛かったです。昨日の新潟はまるでJ1初年度に時間が戻ったかのようなサッカーをしていました。わかりやすく言えば、前後分断。昨日の新潟に中盤なんてありませんでした。ボールを持てば、自分の意思なんてないと言わんばかりにとにかく前線の2人に入れる。後ろからの押し上げもほとんどなし。自分の見てきた「黒崎アルビ」は完全になくなっていました。


そうまでして勝ちにこだわった黒崎監督の決断に異を唱えたいわけではありません。ただ自分には言いたいことが一つだけあって、それは、新潟はそこまでしなければ勝てないチームになってしまったのか?ということ。どう考えを巡らせても自分はそうは思えませんでした。


ただ、それは現場のプロが決断したこと。勝つためにチームとしてそう戦わざるを得なかったという現実が本当に残念で、やり場のない気持ちがこみ上げてきて本当につらい90分間でした。




思えば、新潟が本格的に残留争いに巻き込まれるのは2008年以来、2度目ということになります。


あの年は降格の可能性を残したまま最終節を迎え、ホームでガンバ大阪を破りなんとか自力で残留を決めました。ただ、不思議とこの年は最後まで落ちるイメージが全くと言っていいほど湧いてきませんでした。

それはなぜかと突き詰めて考えると、やっぱり違いは鈴木淳のチームか黒崎久志のチームか、でしかありません。


自分が思う鈴木淳監督と黒崎監督の印象を一言で言えば、前者は規律を重んじて型にはまったタイプ、後者は選手の自主性を重んじて型にとらわれないタイプ、といった感じです。


終始低迷が続いた2008年を通してでさえ、鈴木監督は一貫して自分のサッカーを貫き続けました。自分の記憶では、あの年はサポーターのバッシングも相当厳しかったような気がします。それでも一切ぶれなかった鈴木監督を見て、素直にすごいなと、この人に任せておけば問題ないんじゃないかと不思議と思えて、自分の中では降格の危機感というのは周りが抱いてるほどなかったんだと思います。

そして、あの年は得点力がないながらもリードしたら確実に勝ち切る強さがあったと記憶しています。もし今年のチームを比較対象とするなら、より勝負にこだわった、現実的なサッカーをしていたのは2008年ということになると思います。


対して、黒崎監督は固定観念にとらわれず、その選手個人のポテンシャルを最大限引き出すためにはどうしたらいいのか、実践の中で模索しながらも見出していくのがとても上手いように思います。象徴的なのが昨年のミシェウや西大伍。サッカーを、どちらかと言うとシステムベースで考える鈴木監督とは大きな違いがありました。黒崎監督は選手に対しても特に細かく指示は与えるようなことはせず、選手個人の裁量に任せる部分が大きいということをよく聞きます。このようなやり方は新潟の土壌にはとてもよく合ってると思います。



どちらのやり方が正しいなんてことは、絶対にないと思います。それぞれにそれぞれの良さがあって、事実しっかりと結果を残してきました。2人ともアルビレックス新潟の歴史の中における偉大な監督です。



でも、本当におこがましいながらも一つ意見を言わせてもらうなら、残留争いにおいては鈴木監督のような信念を曲げない姿勢が必要なのではないか、ということを言いたいです。自分は昨日の磐田戦を見て、改めて鈴木監督のすごさを身にしみて実感しました。

このままではいけない、チームとして何かを変えなければいけないと思うのは当然のことだと思います。ただ、冷静に考えてこの時期になって新しいことを取り入れるなんてことは一種の博打という見方もできるはずです。監督が迷ってしまったらチームなんて終わり。


もう一度原点に立ち返って、このチームがどうやって勝ち星を積み上げてきたのかを今一度思い起こして、見つめ直してみればおのずと答えなんて出てくると思います。新潟はどういうサッカーをして、勝ってきたのか。

具体的には清水に4-0で勝った試合。あの試合をとにかく何度も何度も見直してほしいです。


今さら変なことをしてほしくない。今さら変える必要なんて全くないと自分は思います。


自分たちのサッカーを最後まで信じて、最後までとにかく貫いて、その結果であればどんなものであろうと自分は受け入れる自信があります。



ブログなんてただの自己満足だと思ってるので、とにかく自分の言いたいことを言いたいだけ言いました。最後まで読んでくれたなら、ありがとうございます。


ACLなどの関係でチームによりばらつきはありますが、Jリーグもおおよそ半分の日程を消化。



まずアルビレックス新潟に関しては、非常に厳しい戦いが続きました。昨年、試合をこなすごとに形になってきた「黒崎アルビ」。今年もメンバーが入れ替わり、チームとして軌道に乗るまではある程度時間がかかることは覚悟の上でしたが、結局ここまでチームのスタイルとしてうやむやなまま来てしまいました。というか作ろうにも作れなかったというのが正しいかと思います。メンバーすらまともに組めなかったわけですから。


新潟は開幕戦で快勝、その後中断期間を挟んだ後の数試合も安定した戦いができていましたが、故障者が相次いだ柏戦以降は苦戦。故障者が戻ってきては新たな故障者が出る負のサイクルが続き、メンバーを組むのもかなり苦しみました。



チームの戦術として、黒崎監督は去年と180°違うことをやろうとしてるわけではないと思いますが、やはりマルシオという大きな柱がなくなり、去年とは少し違う戦い方になったことは確かだと思います。具体的には奪ってから縦に速く攻める攻撃、サイドバックの位置取りを高くし、サイドを起点に攻める攻撃は黒崎監督が今年特に重点的に取り組んでいたことと個人的には思います。


前線にブルーノ・ロペスというパワー・走力・献身性・決定力に優れたFWが加入。いかにも新潟らしい人材に目をつけたという感じで、とにかくよく動いてくれます。去年貴章が抜けて以降、調子を崩した新潟にあって、その穴を埋めるには最適な選手が来てくれたと思います。ただ、肝心のマルシオの真の代わりとなる選手は不在。去年までならマルシオのいわゆる「サポート役」、「衛星的存在」だったミシェウへの負担が一気に大きくなってしまいました。


ボールを回すのが難しくなった分、縦に速くいくのは自然なことですが、後ろからの押し上げがなく攻撃に厚みが出ませんでした。その点で、この時期にアンデルソン・ゴンサガという新たな選手を加えたんだと思います。左利きのゲームメイカータイプとのことで、彼がうまくフィットしてくれれば、去年の良いときの新潟の形に近づくかもしれません。


サイド攻撃という点では、左のヨンチョル・高徳のコンビに加え、右に藤田征也という大きな武器が加わりました。彼は本当に素晴らしい選手だと思います。彼の縦に行く姿勢とクロスボールを見るだけでもお金を払う価値はあると思います。新潟には長らくいなかった生粋のクロッサータイプ。まだゴールには結びついていませんが、特にロペスと堅碁は彼のクロスに感覚がよく合ってると感じます。これから新潟の大きな武器になっていくのではないかと。



もちろん危機感というのは常に持っていた方がいいとは思いますが、新潟に関しては本来残留争いに加わるようなチームではないと思ってますし、メンバーさえしっかり揃えばある程度の順位まで行ける確信はあります。7月に入って、もったいない試合の落とし方をしましたが、それでも3勝2敗で勝ち先行。新潟の場合、前半戦選手を固定せず(できず)、酷使せずに済んだことが、逆に後半戦に向けて良い方向に働く気がします。





続いて、Jリーグ全体について。


自分は開幕前にこのように予想しました。

http://ameblo.jp/since03/entry-10816157056.html


まだシーズン終わってないので早い気もしますが、現時点で大きく予想を外してしまったのがマリノスと鹿島。



マリノスに関して自分は「賭けに出た」という予想をして、それが失敗に終わるという予想だったわけですが、結果的に現時点では大外れとなってしまいました。開幕前うまくいっていなかったのは事実ですし、そんな中で開幕して、すぐに早い段階で結果がついてきたことが何より大きいと思います。これが逆に開幕後5試合くらいで全く結果が出ていなかったらそのまま沈んでいた可能性もあったのではないかと。


そもそも去年までもこのチームは選手のクオリティーで言えばJの中でも高い方にありましたし、十分に力のあるチームでした。今年はそこに勝負強さが加わった印象。夏場にさしかかってから、どっちに転んでもおかしくない試合や競った試合をしっかりものにしてきています。去年までなら波が大きいチームなので、このまま行くかは疑問だったかもしれませんが、今年は最後まで優勝争いに絡んでくる気がします。




前半戦一番驚いたのは鹿島の低迷。こちらは逆に去年までの勝負強さが消えてしまいました。競った試合をものにできず、先行逃げ切りで確実に勝ちきる力がなくなってしまった。特に新潟戦でも象徴的だったように、最後に耐えきれず失点しまう試合が目立ちました。去年までの鹿島ならなかなか考えにくかったことです。


カルロンが計算外だったというのは個人的にそれほど大きな影響はないと思います。それよりもチームとしてここまで失点を重ねていることが問題で、理由も正直よくわからないのですが…。ただ、やっぱり鹿島の場合は震災の影響をもろに受けて、しっかりチームを作れずに臨まざるを得なかったことが大きいのかな、と。浮上のきっかけがなかなか見えてきませんし、この先も順位を上げてくるのは難しいかな、という気がします。




他のチームに関しては今のところ大方予想通りといった感じですが、気になったチームをピックアップするとすれば大宮とセレッソ。



大宮は非常にもったいない。ここまでアウェイで5勝3分1敗というすばらしい結果で来ているにも関わらず、ホームでは一つも勝てていません。何試合か見てますけど本当に呪われたように勝てませんね。2年前の新潟に似てます。まぁ淳さんのチームですからね。


そしてこれは去年の折り返しのときと全く同じ感想になるのですが、今年もちょうど17チームとの対戦が一巡した中で振り返ってみて、一番強いと感じた相手がセレッソでした。もともと去年のセレッソのサッカーに魅力を感じてましたし、今年メンバーが変わってもそのスタイルが不変だったところを見ると、このチームは一つ上の段階に来てるような気がします。降格昇格を繰り返してきたクラブではありますが、しっかりと自分たちのスタイルを確立できましたし、この軸を大切にしていけば、J屈指の大きなクラブチームになれると思います。



優勝争いですが、鹿島が沈んでしまった以上、本命は名古屋になるのかな、と。そこにマリノス、川崎、ガンバあたりが絡んできて、セレッソも上げてくると思います。広島もここに絡んでくる予想だったのですが…前半戦の戦いぶりを見ると微妙なところ。



新潟は現実的なところ、まずは一桁順位を目指す戦いになると思います。後半戦のキーマンを一人挙げるなら、ヨンチョルです。彼の得点力は新潟浮上のためには絶対必要不可欠。期待してます。