息子よ、明日からお父さんは、仕事だ。ま、今日はそんなことはどうでもいい。


今日から、NHKで『龍馬伝』というドラマが始まった。

息子よ、オレは君に「龍馬」という名前をつけようと思っている。

お父さんは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」という本を中学生の頃に読んで以来、龍馬を尊敬している。


息子よ、お前が生きていく中で困難に出会い、「絶対ムリ」なんて思うことがあったら、自分で勝手に不要な前提条件を作ってしまっていないか、考えてみてほしい。

たとえばそれは、「常識」という名の前提条件かもしれない。「前例」という名かもしれない。

坂本龍馬は、それを取っ払うことで、新しいニッポンの夜明けに貢献した。


お父さんも、コンサルタントという仕事を通して、新しい世界を作っていくことに貢献したいと思っている。

それができる器かどうかは分からないけど、今、28歳のお父さんは、そんな気持ちで仕事してたってことをここに書いておきたい。

昨日、はじめての日記を書いたから、今日は、今お父さんとお母さんがどんな生活をしてるかを書こうと思う。


今、お父さんは28歳。お母さんは24歳だ。

東京で、1LDKのマンションで一緒に生活している。


お父さんは東大をなんとか卒業した後、経営コンサルティングの会社に入社した。

もしかしたら、お前がうまれたときも、この会社にいるのかもしれない。

この先のことは分からないけど、オレは今の仕事に誇りを持っている。そしてこの会社にいるおかげで、世界中の優秀なメンバーとチームを作って、いろんなおもしろいことができる。

一方で、とても忙しい仕事だから、若いうちしかできない仕事だとも思っている。でも、この体が許す限り、お母さんの理解と協力が得られる限りは、この仕事を続けていきたい。


お母さんと知り合ったのは、1年とちょっと前。2008年のクリスマス前だ。

その頃、お母さんは愛知県に住んでたんだけど、年明けの3月末で仕事を退職して、5月から東京で新しい仕事を見つけ、一緒に暮らし始めた。


お母さんは英語が堪能だから、ずっと語学力を活かした仕事をしてる。愛知県にいた頃は、学生時代から憧れていたエアライン系の仕事をしてたのに、その仕事を辞めて東京に来た。オレには何も言わないけど、きっといろんな思いがあるんだろうな。

けど、オレはお母さんの今の仕事も好きだ。ほんとに良くがんばってるよ。


そうやって、オレもお母さんも、まったく別の仕事をしてるけど、お互いががんばってることを知ることや、お互いが待つ家に帰ることで、明日への元気をもらってる。


お前がこの日記を読むとき、

オレとお母さんは、どんな仕事をしてるんだろうな・・・。

今日は2010年1月1日。今、お父さんは28歳だ。

去年、オレはお母さんにプロポーズした。2011年に結婚するための準備がはじまった。

そして、今日からお前のために、日記を書くことにした。




まだお前のお母さんとは結婚していないから、当然お前もまだ生まれていない。

お母さんとの間に子供を授かることができるのか、できたとして男の子なのか、それも分からない。

だから、オレはまだ生まれてもいないお前が、いつかこの日記を読むことを想像しながら書いている。




女の子を授かった場合、この日記はきっと読ませないだろうな。

男同士だからこそシェアしたいことがあるし、オレも自分の父親(おまえのおじいちゃん)と、たくさん男の会話をして成長してきた。

そして、お母さんと結婚しようとしている今、自分のオヤジの若い頃や、自分の両親がどうやってオレを育ててきたのか、そんなことを知りたいと思うことが多い。

いつかお前が成長して、そんな思いを持ったとき、この日記が役に立つかなぁって思ってる。



きっとこれから先、いろんなことをここに書いていくんだろう。

お前に伝えたいこと、オレが考えたこと。きっと、お母さんとケンカしたら、そのグチも書くんだろうな。



息子よ。これは、そんな日記だ。