こんばんは。
月明りと街灯が地面を照らして、
どこに向かっているのかわからない風が窓ガラスを揺らす。
わたしの住む街の喧騒はベッドの中でぬくぬくとからだを休めているころ。
こんな時間まで起きているわたし結構、稀。
普段は10時くらいには寝てしまう。
わたしもたまにはポテチとか食べながら、映画を2本立て続けに見て、
夜更かしをしたいなって思う時もある。
星の数を数えながらコンビニまで散歩したいなって思う時もある。
夜の空気はわたしにはちょっと重たすぎる。
たぶん、みんなが一度は感じたことがあることかもしれないけれど、
夜の色とか、差し込む光とか、吹き込む風とか、とにかく深夜という雰囲気的なものは
濃密すぎるし、なにより暗すぎる。
でも、街の光も、みんなが住む家も、星や月の光も、
この時間のほうがとても神秘的にみえる。
街の光が楽しそうに笑っている。
家々が静かに明日の朝日を待ちわびていて、
星月が消極的な自己主張を繰り返している。
”夜”とは違うある種の説得力がある。
どうしてそう思うのだろうか。
たぶん、わたしは、この深夜という香りがすきなのだと思う。
街灯が楽しそうに照らし出す人間たちは、狡猾で醜い。
家々が守る住人たちは、エゴイスティック症候群。
星月が見守るのは、醜悪と美麗が集まったこの街。
わたしが勝手に思う人間らしさが終結する時間。
わたしには、醜悪さが、残酷さが、身勝手さが、時にきれいに見える。
わたしの瞳を魅了するほど美しい光景に見えてしまう。
とんでもなく俗世的な考え方。
だってわたしは、誰よりも狡猾で、誰よりも醜くて、誰よりもエゴイスト。
だからたぶん、昼間に見える月に手を伸ばしたくなって、
夜に見える月には共感を覚えてしまうのだろう。
”夜”に考えることは今日の反省で、
”深夜”に考えることは過去の反省。
だからわたしはやっぱり10時には寝てしまおうと思うのだろう。
わたしには過去に、後悔や反省をしていいことなんてない。
そんなに頑張っていない。
それに、どんなことがあっても、どんな事情があったとしても、
わたしは”後悔”なんてしたくない。
わたしは、どんなに恥ずかしくても、惨めでも、苦しくても、
やっぱりそれをするつもりはない。
うん。やっぱり深夜という空気は匂いは
わたしには重たすぎるし、暗すぎる。そしてなにより、ちょっとだけ、救われてしまう。