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[東京 9日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演、オバマ米大統領の景気対策と海外材料は目白押しだったが、マーケットへのインパクトは交錯。 9日午前の東京市場は総じて小動きとなった。米追加緩和期待は20─21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に先送りされたが、きょうが回答期限のギリシャ債券スワップへの参加率などに警戒感も出ている。 <「功罪両方」の材料多く市場はとまどい> 多くの材料が「功罪両方」の内容を含んでおり、各マーケットとも反応にとまどっている。オバマ米大統領が提示した景気・雇用対策の規模は4470億ドルと、事前に予想されていた3000億ドルを大きく上回った。 しかし、一部で期待されていた本国送金法(HIA)は盛り込まれず、失望感も誘っている。2012年の大統領選挙と議会選挙に目が向いている議員が多い中で「実現性は不透明」(みずほインベスターズ証券・チーフマーケットエコノミストの落合昂二氏)との声も多い。 ECBはインフレ警戒感を後退させ利上げ打ち止めを示唆したが、市場では「すでの景気は減速の兆しを示し、欧州金融システムには不安が強まっている。利下げなど何らかのアクションが必要だったのではないか」(マネックス証券チーフ・エコノミストの村上尚己氏)と厳しい見方も出ている。 実際、欧州の金融システム不安は根強いままだ。ギリシャ政府はギリシャ国債を保有する57カ国の銀行や保険会社などに 9日までに債券スワップへの参加の是非を回答するよう求めているが、参加率は目標とされる90%に達しないのではないかとの警戒感が出ている。「90%に達しない場合、どのような措置が講じられるか不透明」(外資系証券)という。 ギリシャの銀行筋は8日、第2次ギリシャ支援策に含まれている債券スワップへの投資家の参加率は70%で十分との見方を示したが、銀行間取引などが緊張しているだけにマーケットの慎重ムードが続いている。 またトリシェ総裁がスイスフラン高阻止の無制限介入について「円とスイスフランは2つの異なるケース」と述べたことは、日本の為替介入をけん制したと受け止められており、日本の輸出株に重しとなった。 前場の日経平均は小幅続伸。メジャーSQ(特別清算指数)算出後は、方向感に乏しく前日終値付近でのもみあいとなっている。「海外勢のバスケット売りなどで上値が重い。海外イベントが一巡し、次の焦点となる20、21日のFOMCまで時間が空くため、いったんポジション調整売りが出やすい」(大手証券エクイティ部)という。 バーナンキFRB議長講演では具体的な追加緩和策は提示されなかったが、「それほど期待感が高まっていたわけではない」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの柴田秀樹氏)とされ、市場の視線は20─21日の米FOMCに移っている。 バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は「追加緩和を打ち出す可能性は高いとみている。市場で期待されているツイストオペによる保有債券のデュレーション長期化なのか、他の手法もセットにして打ちだすのかに注目している。ただ、こうした追加緩和は、アナウンスメント効果はあっても、経済効果という意味では限定的だろう」との見方を示している。 <中国インフレ減速期待高まるが市場の反応は鈍い> 午前の外為市場では、ドルが午前10時の仲値公示にかけて実需のドル買いで強含み、その後は小幅に軟化した。実質的な五・十日に当たるこの日は、一部邦銀によるユーロ/円の買いが目立った。オバマ大統領の景気・雇用対策への反応も限定的だった。 SMBC日興証券・金融市場調査部シニア債券為替ストラテジストの野地慎氏は、対策規模は事前予想より大きかったが、市場は米議会の理解を得られるのか見守っていると指摘。そのうえで「給与税減税を1年延長しているが、消費が盛り上がるのかは疑問だ。米国の消費マインドには明らかに変化が表れている。変化の背景には、ガソリン価格の上昇だけでなく、米国産業の空洞化や、企業収益が上がっても労働者の給与所得が増えないことなど、米国が抱える深刻な構造問題が横たわっている」と述べている。 市場が注目していた8月の中国消費者物価指数(CPI)は事前予想どおりの前年比プラス6.2%だった。「消費者物価のインフレは明らかにピークを打った」(北京ファースト・アドバイザリーのエコノミスト、ドン・シャンアン氏)と好意的に受け止められたが、ピークアウトは市場予想通りであり、上海総合指数などは小動きとなっている。 中国の景気指標に影響を受けやすい豪ドルも1.06米ドル前半で小動きで、目立った反応は見られなかった。 安住淳財務相は東京市場の早朝、日米欧7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため訪れたフランスのマルセイユで、記者団に対し、為替の行き過ぎた動きについては断固たる措置をとるとG7各国に伝えることを明らかにし、円高についての日本の立場に理解を得たいと述べた。ただ、市場では「G7があってもなくても、日本が円売り単独でも円売り介入しづらい環境は続くだろう」(外銀)との意見が聞かれており、G7での安住財務相の「外交手腕」に注目が集まっている。 <ツイストオペには副作用も> 午前の国債先物は反発。前日の米債高の流れを継いで買い先行でスタートした。もっとも、前場の終盤にかけて株価が底堅く推移すると、短期筋からの戻り売りを浴びて、上昇幅を縮小させた。 現物債は総じて堅調に推移したが、上値は重かった。銀行勢の押し目買いから長期金利は再び1%を割り込む場面があったほか、前日に入札を無難にこなした5年ゾーンにも買いが優勢となった。超長期ゾーンは年金勢などが買い進んだことで、しっかりした地合い。イールドカーブにはフラット化圧力がかかった。しかし、復興債に絡んだ動きが意識される段階にあり、先物同様に上値追いは限られた。 FRBの「次の一手」については、円債市場でも、短期債を売却し長期債を買い入れるツイストオペを実施する可能性があると見方が多くなっている。長期金利低下をうながす期待がある一方で「債券価格が下落する場合、短期債であれば満期まで保有すればいいが、長期債はそうもいかない。出口戦略を取る際に障害になりかねない」(東海東京調査センターの柴田氏)との見方も出ている。 内閣府が9日に発表した2011年4─6月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は、前期比マイナス0.5%、年率換算マイナス2.1%と、1次速報のマイナス0.3%、年率マイナス1.3%から下方修正された。GDP2次速報値について「法人企業統計発表段階で大体予想されていた内容だ。サプライズはなく、相場への影響は限定的」(国内証券)との声が聞かれた。 (ロイターニュース 伊賀大記;編集 田中志保) 【関連記事】
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