私は、生まれつき体が弱く、頭のいい子供だった。ただし勉強嫌いで、母は、学校🏫で先生の言うことをちゃんと聞けば、家で勉強はしなくていいという教育方針だった。

 しかし中学にあがるとそうも言っておれず、宿題と予習、復習、定期テスト対策だけは真面目にしておいた。

 高校受験の頃には県内の公立ならどこでも行けると言われた。が、一番近いK高校にした。進学高だった。


 中学までは給食だったが、高校からは弁当持参だ。私はもちろん料理などしたことなかったので、低血圧で朝の弱い母が、おもむろにに8時にだるそうに起き上がり、やっとこさ作ってくれていた弁当には、いつも私の大好物のエビフライ🍤が入っていた。     


                         そのころは、日々の勉強のことしか頭になく、さして親の恩も感じてはいなかったが、今母が80代になり、父をなくしてみると、毎日作ってくれた弁当が懐かしく、感謝せざるを得ない。


 昨日、母がひさびさにエビフライ🍤を作ってくれて、あと何年続くかどうかわからない、この苦しくとも愛しい日々に、感謝しながら、一歩ずつ歩んでいけたらなと思った。