2008年
私の勤めている会社はご多分に漏れずリーマンショックの影響で売り上げが激減し
一時は民事再生手続きまで取らざるをえないところまで落ちてしまいました。
何とか民事再生の期間は終わり、倒産も首の皮一枚繋がった状態で逃れることが出来ましたがそれでもリーマンショック以前の売り上げに戻ることはなく何とか従業員は食って生かせてあげられてる、といった状態でした。
私の会社は俗に言うプレス加工のメーカーです。
しかし昨今人件費の安い中国への展開がめまぐるしく、国内の仕事というのは全盛期の3分の1程度でした。
このまま今の業種、業態にこだわっていてはどんどん仕事は減り、倒産するだけ。
誰もが口にはしませんでしたが肌でビシビシ実感していました。
そんな時に考えられたのが、新商品開発でした。
会社の売り上げを再度伸ばしていくためには今の業界ではなく別の業界への進出が必要だと考えるのは当然といえば当然の流れなのかも知れません。
もちろん今までプレス加工メーカーとして長年やってきたことを全く新しい分野に、と言ってもそう容易い事ではありません。
しかしそれをやらなければ私達の未来はいつ仕事がなくなり職を失ってしまうかビクビクしながら過ごして行くだけのものになってしまいます。
難しいのは承知、でもやる価値はある。
(でも後に分かったのですが、一番難しいのは従業員の心を動かすことです、これは後日書きます)
そうやって始まったのがこの新商品開発プロジェクトです(後にアイデア商品に名称が変わります)。
続きます。