あとから来る者のために | ツイッター集客のテクニックラインナップ

あとから来る者のために

先日、風邪で体力が無いにもかかわらず、のこのこ起き出してセミナーに参加して来ました。

絶対聞きたい人だったんです。

その人の名は「藤尾秀昭」、そう!あの「月刊誌・致知(ちち)」の編集長です。



昭和53年に創刊してから32年間、致知は毎号誰か一人にスポットを当て続けて来た。

ある時は経済界の大物の時もあるし、ある時は「学校の一教師」の時もある。

有名だからと言うフィルターでは選べない取り上げ方をするその手法に、次はどんな人のどこにスポットが当たるのかと、楽しみにしたものだ。

その原点が今回の講演内容から分かった。

キーワードは「人間学」だった。

「人間として魅力的」で「周りの人に良い影響力」を持つ人、そんな人達が選ばれていたのだった。



こう書くとボクが読者のように思われるだろうが、実はボクは購読者ではない。

クライアントの応接室にいつも置いてあったのだ。^^

打ち合わせに行き、待たさせている間、いつも読んでいたのが「致知」だったと言う訳。

ほぼ毎月、10年間に亘り通ったので、かなりの数を読んだだろう。

だが、そのクライアントもある日、倒産して通う事も無くなり、「致知」との縁もその時切れてしまった。



そう言えば、藤尾氏が講演の中で「会社は10年で8割りは倒産する」と言っていた。

また、日本で200年続いている会社は3,000社もある、とも言っていた。

お隣の韓国は「0」、中国は「3社」だそうだ。

10年保たずに終わってしまう会社と、200年も続く会社との差は何か。

それこそが、経営者の持つ「人間力」なのだ。



会社が大きく伸びるには「商品開発力」「財務力」、

そして、大企業へと向う「戦略」が必要になる。

しかしその前に、経営者に「人格力」がある事が大前提になる。

「人格力」とは周りから協力を得られる力の事だ。



つまり、会社とは、経営者(その会社を作った人、今、引っ張っている人)と、その経営者の考え方や理念に賛同した人(社員、株主)の集合体と言う訳だ。



どうだろう? 今、勤めている会社のどこに惚れて勤めたのか…。

あなたは、はっきり言えるだろうか。



また、藤尾氏はこんな事も言っていた。



会社は組織だから、人それぞれ仕事の内容が違う。

社長と守衛さんでは全く違う。

だが、ひとりひとりの仕事内容は違っても、取組む姿勢は同じが良いのだ。

「自分に今、与えられた仕事、人間関係、環境から価値を見出し、そこにチャンスがあると信じ抜く。」

この考え方を持つ社員の数がたくさん居れば居る程、大企業になると。^^



最後に、詩人の坂村真民氏が日本人が忘れてはならない先人達の教えを象徴するような詩を残しているので紹介しよう。



あとから来る者のために

田畑を耕し 種を用意しておくのだ

山を 川を 海を きれいにしておくのだ

ああ あとから来る者のために

苦労をし 我慢をし みなそれぞれの力を傾けるのだ

あとからあとから続いて来る あの可愛い者たちのために

みなそれぞれ自分にできる なにかをしてゆくのだ




今日も読んでくれてありがとう。