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「コトバ募金」


   「言葉募金」聞きなれないかもしれないが、スタッフと作ったトレーニング制度である。

   「言葉が人格を作る」
を信じてやまない私は、綺麗な言葉遣いを心がけることで、人はより良い生活に近づけると考えている。
綺麗な言葉遣いで人は自然と紹介される場面が多くなる。
老若男女問わず紹介する側も安心して紹介できる。
そして出会いが多ければ当然いろんなチャンスにも恵まれる。

   それを実践しようと始めた
「言葉募金」
耳が痛い言葉を遣った時に「罰金」ではなく募金箱に「募金」する。
「罰金制度」にすると臆病になってしまう可能性が高いと考え「募金」する事にした。
それを一年間貯めて施設に寄付をしている。
言葉が奇麗になり「募金」もできる、というわけだ。

   主に対象になる言葉はテレビを見ていると当然のように遣われている
「マジ」「超」「ヤバい」が代表になる。
数年前は高校生ぐらいまでの言葉に思えていたのが、今では年齢に関係なく幅広く遣われている。
言葉の乱れが大人と子供の関係を乱し、大人や目上の人を尊敬できない社会へと変えて来ているように見える。
時と場合にもよるが上下関係が育むものも多いと思う。

   皆が横並びだと見えなくなってしまうものもある。
先人たちが失敗から学んだ伝えるべきもの、受け継がれるものさえ、言葉に重みが失われ、伝えることが難しくなっていく。
険しい山道で上の者が先頭に立つように厳しい時代にこそ先に立つ者の品格が問われてくる。

    「言葉募金」
臆する事なく前向きに言葉を遣い、間違え、有難く寄付をする。
そのうち綺麗な言葉だけを無意識に遣うようになる。
耳が痛い言葉の群れを、綺麗な言葉に置き換える脳内作業は自然と脳のトレーニングにもなる。
たとえば、
「マジ?」が「本当に?」になり
「超」が「とても」「かなり」になり
「ヤバい」が「大変」になる。
その他にも考えると楽しくなってくる。

   因みに「ため息募金」もある。
「ため息」と「疲れた」が
口元からこぼれた時に音となり耳の奥、脳へ伝わり、
人は余計に疲れるのではないかと考え、始めた。

   赤嶺しげたか       2009・1・6  沖縄タイムス「唐獅子」掲載



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