今回は、法人税で交際費って言われないための
方法を書いてみます。


とはいえ、よく本に書かれているような内容ですが・・・


「交際費」はダメージが多いことは分かってもらえたと思います。


お上は…
「交際費等とは、交際費、接待費、機密費その他の費用で、法人が、
その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、

供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用」
なんて言っています。


何を言っているのか、分からないですね。


簡単に言うと、名目はどうであれ、お客さんや、株主や、従業員に接待
っぽいことをして飲み・食い・プレゼントとかしたら、交際費等というこで

す。


では、ここからが本題。


交際費等と判断されないためには…


1.一人頭5,000円以下の飲食

  一人頭5,000円以下になるような食事に行きましょう。
  従業員だけはだめですよ。
  一人でも取引先を呼びましょう。

  領収書32,000円
  従業員6名+取引先1名=合計7名
  一人頭4,571円で5,000円以下だから交際費から外れます。


  あっ、


  バック屋さんで飲食代なんてかいてもらうとか、

  取引先が居たことにしようとか、

  人数を増やしておこうとか、

  止めておきましょうね。



2.会議費

  会議を行いましょう。
  その時の議事録も作ります。

  本当にやっていたかどうか、議事録が証拠になります。
  ただ通常要する費用なんて言っていますから、あまり高額では
  だめですよ。


  欧米の風潮もありますが、ランチミーティングが増えているのは

  会議費として経費に落ちやすいから、という話もあるかな。



3.タオル等の配布

  社名を入れましょう。
  広告宣伝ということになります。
  コスト削減のおり、最近はあまり配らないですね。
  よく社名入りカレンダーがあったと思います。
  交際費と取られないようにちゃんと社名が印刷されていますよね。


  とはいえ、あくまで宣伝目的でやらないと経営として問題です。



4.取材費

  取材費もOK!
  でも報道関係の会社も取材費名目で従業員で飲んで否認(ダメ)
  って言われることも多いので注意。

    



実際、使いやすいのは1番ですね。
さらに税抜経理だったら少し有利です。


税込経理
一人頭、5,145円
5,000円超だから全部交際費としてダメ


税抜経理
一人頭 5,145円×100÷105=4,900円
5,000円以下だから全部OK!


さてと、交際費はこれくらいにして次は別の話題にしようかな、と。



今回は、

「会計上の利益」にダメと言われる金額を足し算して

「課税標準」を計算する代表の交際費!

どんなにダメージがあるか、書いてみます。


「会計上の利益」は少ないけど、交際費が多い会社。

やたらと税金が高くなるかも。



では、早速、例題です。


「資本金」300万円

「交際費」800万円

「会計上の利益」100万円

の会社の税金は?


答え


ダメと言われる交際費

①600万円×10%=60万円

②800万円-600万円=200万円

③①+②=260万円


税金の計算

(100万円+260万円)×実効税率42%=151万2千円

えっ、「会計上の利益」が100万円しかないのに151万2千円も

払えないよ!


その通りなんです。

交際費が増えていったら…

末恐ろしい結果が待っているかもしれません…


次回は、交際費にならないようにどうする?を書いてみます。

脱税方法は書きませんので、悪しからず・・・


今回は、交際費の続きです。


「会計上の利益」にダメと言われる金額を足し算して

「課税標準」を計算する代表の交際費の計算です。



まずは原則。


交際費は「会計上の利益」を計算する際は、当然に経費です。


しかし法人税法だと交際費は全部、足されてしまうんです。


つまり、全額ダメ


き、厳しい…



冗費の節約とか、内部留保のためとか言っていますが、本当?


どんなに会社に必要な接待費もダメ。




次は例外。


資本金1億円以下の会社は少し優しい規定です。

でも、これまた面倒。


600万円まで90%はOK(つまり10%ダメ)

600万円超は全部ダメ



では例題1


300万円の交際費の時、ダメと言われる金額は?


答え


300万円×10%=30万円



例題2


700万円の交際費の時、ダメと言われる金額は?


答え


①600万円×10%=60万円

②700万円-600万円=100万円

③①+②=160万円


多少会社にやさしい規定ですよね。

大きな会社と違って、多少は接待をしないと勝負にならないから・・・



つい先日の国会で400万円から600万円に上がりました。

やったー。

うれしい人も多いはず。


でも交際費になんて使っている余裕はない!

と気にも留めていないような。


国会議員様、せっかくの改正も時期を外すと評価されませんね。



次回は、この交際費がどのくらい会社にダメージを与えるのか、
書いてみたいと思います。