私は10年ちかくアフリカのタンザニアで
野生動物の研究者として
一年の半分を日本、半分をアフリカで過ごす。
という生活を送ってきた。
私の調査地は、
世界中の研究者たちと比べても
だいぶ過酷な生活環境の場所。笑
同じ研究者仲間で集まっても、
みんなによくそんな所で楽しく暮らしてるよね!
って驚かれるようなガチの野性味のある調査地。
人も住まない過酷な森の中。
水も電気もない。
そこが私のフィールド。
もちろん生活は、サバイバルキャンプ生活。
とはいっても、どれくらい過酷な場所なの?
ってあまり皆は分からないんじゃないかな。
野生動物の調査の生活なんて、
普通の生活をしている人には想像もつかないだろうから。。。
ちょっと説明してみよう♪
海外の研究者の多くは、
自然豊かな調査地にいっても都会的な暮らしを手放せないらしい。
本当の意味で現地に馴染む。みたいな人も私はあまり出会った事がない。
だから結果的に豊かな森の中に、巨大な調査基地とかを建設して、そこからでかける。ってパターンが多いかな。
海外にあるチャイナタウンみたいなイメージ。
馴染まない。自分のライフスタイルを崩さない。
たとえそれが豊かな自然豊かな世界でも!って感じ。
それに対して割りと日本人は、
郷に入りては。って感じで現地の人の暮らし+α的な建物を建てて生活の基盤を築くイメージ。
その場所に馴染もうと努力するし、必要以上に荒らさない。そんな感じがする。
そんな中で我が調査地。
世界的にみても、ガチのキャンプ生活しながら森に暮らして野生動物追いかけてる研究者なんて実はほとんどいない。
必要な道具はランドクルーザーに詰めるぶんだけ持ってく。
あとのライフラインは、森の中での現地調達!
というワイルドさ。
どうかな??
少しは伝わったかな?
世界的にみても、そんな生活送ってる人はほとんどいない!っていう雰囲気が。笑
だからこそ、
私のしてきた事や体験させてもらった事って
めちゃくちゃ貴重だなぁ〜〜。
ってずっとそう思ってきたのね。
ちょこちょこ世に出そうとしてはくじけ。
少し動いては立ち止まり。
って感じで覚悟が決まらなかった。
世界中で私にしか伝えられない森の中の話や
ぶっ飛んだ体験の武勇伝
一緒に暮らしている森の動物たちの話
そういう話は内輪の飲み会で
ネタや武勇伝として話す程度だった。
でもそんな話を伝えないまま、
私だけが知ってるお宝の物語として
このまま墓場まで持ってくなんて本当にもったいない!!!!
とようやくエンジンがかかった!
自分でも
時が経てば立つほど
当たり前になればなるほどに
忘れていっちゃうしね。
だから、大好きな野生動物の世界の話を綴って残していくよ。