現場でお世話になった方が、先週末に亡くなられました。
私はその方の仕事に対する真摯さや、類稀なる、もうほとんど性分といっても過言ではないくらいのホスピタリティに、支えられ、励まされ、刺激を受け、仕事とはこういうものなのだ、という一本の筋道のようなものを教えていただきました。
もともと私とは部署が違うので、直接的に関わる場面はそんなに多くなかったのですが、システムの詳細調査を依頼するときなどに電話で話したりする機会は度々ありました。
わからないことがあると私はなんでもその方を頼って熱い熱いラブコールをしていました。
正直、我ながらなんてやっかいなやつだと思いますが、少しでもその方と仕事がしたかったし、勝手に、他ならぬお客様のため、という点において、私とその方は心が通じ合っていると確信していました。
私はまだまだ未熟者で、
ふとしたときに、殊に仕事に対する意識が薄くなったときに、
その方の、
いいです、いいです
お客さん困ってるんでしょ?
自分、すぐに対応しますよ
という電話口での明るく頼もしい声を思い出し、自分を戒めたものでした。
なので、今年の春、現場で功績を認められ表彰されたときには、本当に嬉しくて、くしくも冬に部署異動になってしまったその方を懐かしく思い出していたのです。
自分でいうのもおこがましいですが、私はその方から教わったノウハウのおかげで、あるシステムに特化した知識を身につけることができ、その分野においては度々指名を受けるようになりまして、ついにはシステム改修に及ぶまで暴れるようになり、(笑)
それから少しずつ、私の仕事としての居場所を見いだすことができるようになったのです。
休日はお子さんのサッカーチームのコーチをされていて、季節を問わずに真っ黒にやけた精悍なその方の茶目っ気たっぷりなお顔を思い出すたびに悔しさが溢れてきます。
人生って本当にさまざまで。
いろいろあったのでしょうけど。
私はまだ生きていて欲しかったです。
また一緒に仕事がしたかったです。
こんなに皆さんから慕われているのに、ひとりで先にいって、置き去りにしてほしくなかったです。
正直、がっかりです。
最後の選択をする前に、何か手立てはなかったのかと、ただただ唇をかんでいます。
結局、私はその方に会う勇気がなく、お通夜にいけませんでした。
まだ、信じたくありません。
何かと葛藤していたであろうその方に、おつかれさまが言えるようになるまでには、もう少しの時間が必要なのかもしれません。