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Simon Says...〜食いしん坊OLグルメログ〜

はじめまして!彩紋です。
食べることが大好きなアラフォーです❤️
歳を取ることは大好き!!
その歳だからこその視点と時間を大いに楽しみましょう!
こちらでは私の日常の食べログと旅行記を気ままに発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

昨日二本目の映画。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
$Simon Says...

ひらめき電球あらすじ
2005年に発表され、「9・11文学の金字塔」と評されたジョナサン・サフラン・フォアによるベストセラー小説を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督が映画化。
9・11テロで最愛の父を亡くした少年オスカーは、クローゼットで1本の鍵を見つけ、父親が残したメッセージを探すためニューヨークの街へ飛び出していく。第2次世界大戦で運命の変わった祖父母、9・11で命を落とした父、そしてオスカーへと歴史の悲劇に見舞われた3世代の物語がつむがれ、最愛の者を失った人々の再生と希望を描き出していく。
脚本は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロス。オスカーの父親役にトム・ハンクス、母親役にサンドラ・ブロックらアカデミー賞俳優がそろう。


「僕等がいた」のリベンジというわけではないですが、ちょうどいいタイミングでやっていたので前々から観たかったということもあり、またしてもエグゼクティブシートで購入。
(109シネマズのポイントカードの会員になると、2500円のエグゼクティブシートが通常価格で購入できるのです。6回行けば無料で映画鑑賞できるし、会員だけの映画1000円の日も設けられているのでオススメです)

9.11という繊細なテーマとは裏腹にダイナミックな手法、メッセージ性の強さ。ビビッドな色彩が美しい素晴らしい作品でした。
リトルダンサーでも感じたことなのですが、こんなに魅力的な少年をどうやって発掘してきたのでしょうか。そればかりではありません。彼の魅力を熟知し、最大限に引き延ばす演出にも脱帽です。

ずっと内に秘めていた気持ちが、堰を切ったように少年の口から溢れ出して、呼吸を忘れて畳み掛けるように感情を剥き出すシーンでは、BGMはあくまでゆったりとしたピアノの旋律。
聞き手である老人からみた少年をよく捉えていて印象的でした。

途中、何度か涙が伝う場面もありましたが、それを許し心身ともに解放させて、瞬きもせずに見入ってしまい、あっという間にエンドロールでした。

スティーブン・ダルドリー監督曰く、
“この映画を作りながら思ったことは、私たちは失ったものを完全に忘れて乗り越えることはできないということ。いかにその喪失の感覚を受け止め、喪失感と共にどのように生きていくかを学ぶことが大切なのだと思います。”

喪失。
それは大なり小なり、決して劇的ではなくとも人間が生きていれば必ず一つや二つは経験するものだと思います。しかし、9.11や3.11のように突然前触れもなくやってくる喪失には、人間は特筆的に敏感で。
ひとつの鍵穴を求めて数々の人間に出会う少年が「僕の父親は9.11で死にました」と告げます。すると人々は彼をハグし、彼の話に耳を傾けるのです。
確かにこれだけ瞬間的に多くの人々の心にぽっかり穴をあける事柄はそうないことも事実で、同時多発テロは人々と喪失感を直結させるメタファーとして必要不可欠だったと言わざるを得ません。

お気に入りのシーンに、少年のモノローグで”太陽が爆発してもそれが地球に到達するまでに8秒を要する。僕はお父さんとの8秒間を埋めたいんだ”という意味合いの台詞がありました。

死人に口はありません。残された人間はその事実を受け入れるために、失った8秒間を探すのかもしれません。

私の父がこの世を去ったとき、父が少年にとっての「鍵」を残していることは知っていました。
しかし鍵も鍵穴も探しませんでした。父が今更探して私に知って欲しくないだろうと思ったからです。

事実を確かめたい気持ちは自分のためにあって、それは父のためではないと。
その判断は正しかったと思っています。

だから鍵の変わりに楽しかったこと、悲しかったこと、生まれて初めて取っ組み合いの喧嘩をして叩かれたことも含めて、すべての思い出を8秒間に詰め込みました。
ふと考え事をしたり、父と飲みたくなったら、いつでもわたしの切り取った知りうる限りの父を隣に座らせることができ、今でもウィスキーをカランコロン鳴らしながら飲んでます。