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Simon Says...〜食いしん坊OLグルメログ〜

はじめまして!彩紋です。
食べることが大好きなアラフォーです❤️
歳を取ることは大好き!!
その歳だからこその視点と時間を大いに楽しみましょう!
こちらでは私の日常の食べログと旅行記を気ままに発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

かれこれ5年以上父親のお墓参りをしていなかった。

父は生まれ故郷の岩手県に眠っているので、訪ねるにはかなり重たい腰をあげて臨まなければならない。

というのは言い訳で。

なんとなくあの土地からは一線を引いていた。

大好きな父だったけど、大好きだったからこそ、許し難い出来事が起こって、私は当時、幼さと白黒ハッキリさせないと気の済まない性分から、結構辛辣な言葉を父方の親戚に浴びせてしまった。

今更覆水を盆に返したいとも思わないけれど、大人になってから振り返ると、もっとうまくやり過ごせたような気もして、父に対する申し訳なさは否めない。

今でも父方の親戚とは絶縁状態なので、東北へ足を伸ばしたとて宛もなく。
できれば誰にも顔を合わせることのないように、心なし身を潜めて歩くようになるのである。

煩わしさはそのままなんとなく日々の忙しさに流され、そっと頭の片隅に置きっ放しにしたまま今日に至る。

東日本大震災の時も余程様子が気になったけれど、実際に確かめに行くことはしなかった。

今年はちょうど妹も新天地へと旅立ち、残された母と二人で報告がてらお参りに行こうと私から誘ったのが始まり。

奇しくもGWは眠っていた草花が一斉に咲き出し、一ヶ月遅れのさくらまつりが開催される時節で、生前の父に懇願されて、離縁した母の手を強引に引いて最期の家族旅行したのもこの季節だった。

金曜の仕事を終えて、夜行バスで朝もやの北上駅に降り立った時には、懐かしさというよりも、闘病中の父を訪ねて何度も何度も往復した日々や、それから目まぐるしく起こった出来事が先に思い出されて、少し居心地の悪さを感じながら、父の眠る北上川沿いのお寺へ足を向けた。

粗末にテープで補強された墓石に胸が詰まった。生々しい傷跡。

全くの新品にするか、少々の欠片を容認するかで墓石の状態は大きく二つに分かれて混在していた。

誰が補強してくれたのだろう。
年に何回かは誰か訪ねてくれているだろうか。

つらつらと胸を締め付けることばかりが頭に浮かんでは消えた。

となりに手を合わせて並ぶ母の心中を察すると、尚更また昇華したはずの気持ちが熱を帯びてくる。

昔と違うのは、もうその場所に留まったりはしないということ。

私たちはこれからも前に前にと毎日を生きていかなければならないのである。

気持ちを取り直して、私たちの無事を報告し、後を追うようにして孤独死した祖母にも、初めて手を合わせ、墓石を後にした。

桜を満開にしてずっと待っていたよ。

と、父が大きな手を広げて出迎えてくれた気がした。

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