やめてー!
姉の悲鳴が聞こえた。
お風呂では
父が姉の足を持ちまさに
頭がお風呂の中に
無理矢理入れられようとしていた。
姉は暴れる。
水から顔が上がると叫び声。
地獄絵のような状況。
今なら確実、児童虐待。
しかし当時は
親のせっかんなんて、当たり前。
言うことを聞かない子は、
親にせっかんされることもある。
それも、親の愛なのだと。
私も愛だとずっと思っていた。
だから、私は立派な大人に
なれたのだとずっと思っていた。
そして、
そんな親に感謝して生きてきた。
私の父の言う事は絶対で、
父の言うことを聞かねば私は
生きていけないとずっと思っていた。
その地獄のせっかんを
受けたくないから、
私は親の言う通り良い子でいた。
そして親の言う事を何も考えずに、
聞く子供になった。
そしてそのまま、考えない大人になった。
せっかんをする事は、
決して親が私たちを
憎んでしていることだとは
思ってなかった。
この子をなんとかして
良い人生を歩かせたいと
思ってしてしていたのだろう。
事実、私も同じことを
したことがある。
言うことを聞かない我が子に。
でもできなかった。
体力的にも、精神的にも。
それでもしてくれた親に、
育児をしながら私は感謝した。
そこまでして育ててくれてのだと。
私が育児していた当時は、世間でも
児童虐待とか子供を叱りつける時に
叩くこともダメだと
言われ始めた頃で、
ようやく私の親の躾は
行き過ぎているのかと
思い始めた頃でもある。
夫に何度か叱り方が
おかしいとも言われたが、
私の叱り方が
なぜダメなのか当時は
分からなかった。
なぜなら、考える事を
親から禁止させられていたから。
負のループですね。

