市井の山居夕方から歩くが、今日もたちまち二時間である。しかし、この東京のど真ん中に山の田舎のようなところがあるのには驚く。摺り足で歩くのでたちまちサンダルも靴もダメになる。とにかく歩け歩けである。悩んでいてはいけないと歌も歌いながら歩くのである。市井の山居とは、茶室に通ずる露地のことである。