家内が大事な宗全篭を出しておいてくれた。
まさか私に活けろということではないと思う。
野の花がたくさん届いても家内は篭に入れなかった。
やむなく私は初めて篭花入れに挑戦した。
本来配りはいけないのだが、一本だけ使わないと花が立ち上がらない。
これでいいのかどうかも、
何も言わない家内であった。
生徒さんが持ってきてくれた茶花。
私が活けなさいとのサインだろう。
兎に角篭は判らないので、
全部投げ入れた。
今野の花を篭につんできたという風情なのである。
山で早めの季節の花をいただいた気分で生けたのである。
秋のようになってしまう。
生徒さんたちが手伝ってくれて、お家元の無事是貴人をかけることができた。
明日はよい花所望ができるだろう。
今日は上級の生徒さんの特別稽古だった。
毎年しているが、いつもよりひと月早い滑り出しだ。
河原撫子
茶花が明日までもちそうなので、明日は茶花の真、行、草を説明しながら、
花所望をしようと思う。
敷板と花器を準備した。
折角の野の花である無駄にしたくないと思う。