最後の夜は、春の夜。
四月の始め。
雨が降っていた。
本当にシトシトと。
今まで2人の間に起こったことを忘れさすくらい、静かな雨が降っていた。
本当に静かな。
些細なことから、ケンカになった。
ずっと冷静さを失っていた僕は、ユウのコートのエリをつかんでしまった。
力いっぱい。
「なんで、お前はかわらないんだ。」
って、いいながら。
今となっては、すごくかっこわるくて。
今となっては、情けない記憶。
何を言っても駄目だった。
お互いの気持ちはすれ違っているから。
ユウは、部屋を出て行った。
玄関まで、見送った。
薄暗い、淡い玄関の明かりだけが、ほんのり、記憶を照らす。
うつむきながら、ドアを閉めるユウ。
最後の台詞は多分、この言葉だった。
「ホントウニ、ゴメンネ。」
今だから、わかる気がする。
この言葉の意味を。
でも、その雨の夜にはわからなかった。
そのくらい、僕はこどもだった。
四月の始め。
雨が降っていた。
本当にシトシトと。
今まで2人の間に起こったことを忘れさすくらい、静かな雨が降っていた。
本当に静かな。
些細なことから、ケンカになった。
ずっと冷静さを失っていた僕は、ユウのコートのエリをつかんでしまった。
力いっぱい。
「なんで、お前はかわらないんだ。」
って、いいながら。
今となっては、すごくかっこわるくて。
今となっては、情けない記憶。
何を言っても駄目だった。
お互いの気持ちはすれ違っているから。
ユウは、部屋を出て行った。
玄関まで、見送った。
薄暗い、淡い玄関の明かりだけが、ほんのり、記憶を照らす。
うつむきながら、ドアを閉めるユウ。
最後の台詞は多分、この言葉だった。
「ホントウニ、ゴメンネ。」
今だから、わかる気がする。
この言葉の意味を。
でも、その雨の夜にはわからなかった。
そのくらい、僕はこどもだった。