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観光・ビジネスは東高西低… 関西の片思い? 九州新幹線1周年

 九州新幹線の全線開業から丸一年となる12日、JR九州は1年間(366日間)の利用実績を発表した。博多-熊本間は在来線特急だった前年同期に比べ37%増の896万人、熊本-鹿児島中央は65%増の514万人となったと発表した。新大阪-鹿児島中央を3時間45分で結ぶ直通運転により、関西から九州への観光需要は大幅に伸びた半面、九州から関西への人やモノの流れはまだ十分といえず、2年目の大きな課題となりそうだ。

 同日、会見した唐池恒二社長は、新大阪との直通列車の乗車率が九州内だけを走る列車に比べて高いことを受け、「関西、中国地方の方が九州に目を向けてみようとなった」と分析した。

 各地域の旅行客の宿泊数を示す観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、九州新幹線開通後の平成23年4月~12月末の間に、九州の宿泊施設に泊まった近畿居住の観光客は49万4400人と、前年同期(42万5535人)に比べ、約7万人増加した。

 一方、近畿の宿泊施設に泊まった九州居住の観光客は42万360人(同46万1384人)と約4万人減少。開通効果で九州の観光産業はにぎわったものの、関西への集客効果には疑問符が付く結果となった。

 旅行会社の実績も、九州方面への観光客の増加を裏付ける。大手旅行3社によると、関西から九州に向かうツアーは、昨年3月以降、いずれも前年比で2割から6割近い販売増加となったという。