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雪にも災害にも強い「北国の新幹線」 あす東北新幹線開業30周年

 昭和57年に大宮-盛岡間で運転を始めた東北新幹線が23日、開業30周年を迎える。雪に強いのが特徴の北国の新幹線。山形・秋田新幹線など東北の路線網は広がりを続け、現在では東北6県が首都圏と一本でつながった。乗客は累計19億4千万人。東日本大震災でも人的被害はなく、災害に対する安全性も裏付けられた。

地域格差縮小

 雪国を走る世界初の高速鉄道となった東北新幹線。線路には融雪スプリンクラーなどが設置され、車両の先頭部には雪をはね飛ばす除雪装置が付けられた。

 「鉄道と国家」の著者、小牟田(こむた)哲彦氏は「雪対策を克服し、雪国の交通ハンディを覆した。地域間の格差を縮めた東北新幹線の役割は非常に大きい」と話す。

 開業当時の運行本数は1日わずか20本だったが、今では約330本と大動脈に成長。平成22年12月には東京-新青森間の全線が開業し、在来線特急で8時間以上かかった東京-青森(新青森)間は3時間10分で結ばれ、青森が日帰り圏になった。

 当初210キロだった最高時速も現在は300キロまで上昇。25年春には320キロに引き上げられ、世界最高速度に並ぶ見通しだ。

震災に負けず

 昨年3月の東日本大震災では計27本の列車が営業運転中だったが、いずれも大きな揺れが到達する前に減速、安全に停止した。

 阪神大震災を教訓に、高架橋の柱2万3千本を鉄板で覆う耐震補強などを進めてきた結果、高架橋の崩落など重大な被害や、人的被害もなかった。運休後49日で復旧を果たした。

 30年前、北上駅(岩手県)の首席助役として開業準備に奔走した元国鉄職員の斉藤留吉さん(86)=青森県八戸市=は「雪の心配はしていない。めったに運休せず時間も正確。安全運行を続けてきた東北新幹線は誇りだ」と話した。