歌詞に込められた気持ちを、“目の前のあなたに伝えたい”と思って歌う。

「青い空」という言葉なら、広くて青く、抜けるように高い空を。

言葉の色や温度まで伝わるように、情景が目の前に広がるように歌う。

ものすごく体力も神経も使うけど、想って歌えば、不思議と聴こえたいように歌えるもの。

曲によって、歌いかけたくなる相手が違ったりするのも、歌い始めてふと自分で気付いたりして、興味深かったりする。



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さだまさしの新譜、『Sada City』。

この人の音楽は、“素晴らしい”という形容では足りない。

先日のコンサートで初めて触れた、絵画のような歌の世界。

なるほど、優れた作詞作曲ができる人が小説を書くというのは、自然なことかもしれない。

本当に、なんて美しいんだろう。

聴いていると、すーっと涙が出てくる。