5日は、今回の旅のハイライト、紅葉ウォッチング。
オタワからバスで10分ほどのガティノーから、世界最古のSLにゆっくりと揺られながら、1時間半ほど沿線の紅葉を愛でる。
ちょうど見頃にさしかかったメープルが、赤やオレンジや黄色、そしてところどころに緑を残しながら、見事なモザイク模様を織りなす。
線路沿いには住宅や別荘も点在していて、散歩中の親子連れが立ち止まって手を振ってくれたり、家族総出で屋根の傷みを直していたり。
SLだと1時間半かかるけども、首都オタワまで、実は車で30分という通勤圏内。
つまりは、別荘地さながらの環境に住まいながら、普通にオタワのオフィス街に通うことができるのだ。
なんというONとOFFのメリハリ加減!
育児にはこれ以上ないというくらいの恵まれた環境であるらしく、庭にブランコや滑り台の遊具を配した家々が本当に多い。
極めつけは、自家用水上艇。
…まるで映画の世界を切り取ったよう。
観光用SLは、終着地ウェイクフィールドに到着すると、乗客をいったん降ろして集落の散策へと送り出す。
1両目の機関車部分のみを切り離して回転台で180度回し、ふたたび2両目以降と接続すると、2時間後の帰りの出発時刻に備え、降ろした乗客を待つ。
なんとものどかな紅葉列車。
