同期とごはんに行った店で。
瓶ビールを何本か空けて、機嫌よく前菜に箸をつけていたら、突如警報機が鳴り出した。
個室から顔を出して通路の様子を見ると、慌てて外に出ようとする数組のお客と、奥の個室へ料理を運ぼうとする店員で混雑している。
なんや、店員さん料理運んどるわ。
念のために報知器が鳴った原因を訊くと、たばこの煙に反応してしまった、とのこと。
気を取り直して席に腰を落ち着けると、また報知器が鳴りだした。
今度はハッキリと、“火事です”と報知器のスピーカーが言っている。
あらためて鳴り出すとは、さすがにちょっと尋常でない。
今度はもう、荷物をまとめて店を出ることにした。
入り口付近は、さっきよりも多いお客でごった返している。
店の責任者らしき男性に誰かが原因を訊いていたけども、「確認中です」しか繰り返されず、みんな不安は募るばかり。
私たちも、ビルの7階から非常階段で下に降りた。
結局何だったのかわからずじまいだけども、一瞬だけ、翌日の新聞に自分が載ることを想像させられたハプニングだった。

瓶ビールを何本か空けて、機嫌よく前菜に箸をつけていたら、突如警報機が鳴り出した。
個室から顔を出して通路の様子を見ると、慌てて外に出ようとする数組のお客と、奥の個室へ料理を運ぼうとする店員で混雑している。
なんや、店員さん料理運んどるわ。
念のために報知器が鳴った原因を訊くと、たばこの煙に反応してしまった、とのこと。
気を取り直して席に腰を落ち着けると、また報知器が鳴りだした。
今度はハッキリと、“火事です”と報知器のスピーカーが言っている。
あらためて鳴り出すとは、さすがにちょっと尋常でない。
今度はもう、荷物をまとめて店を出ることにした。
入り口付近は、さっきよりも多いお客でごった返している。
店の責任者らしき男性に誰かが原因を訊いていたけども、「確認中です」しか繰り返されず、みんな不安は募るばかり。
私たちも、ビルの7階から非常階段で下に降りた。
結局何だったのかわからずじまいだけども、一瞬だけ、翌日の新聞に自分が載ることを想像させられたハプニングだった。
